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数時間後。
後半の探索チームと入れ替わり、今度は私たちが船番になった。
船番と言ってもただ船にいれば良いだけなので、後半チームに島の情報を話して見送ったあとは各自解散。
私は部屋へと戻り、騒がしい甲板を横目に冷蔵と書かれた今日買ったお酒抱えてキッチンへ運ぶ。
キッチンのドアを開けると、サンジくんが今日の夕食の仕込みをしていた。
「お邪魔してもいいかしら」
「お、Aさん。どうぞどうぞ入ってください。お茶入れましょうか？」
「うんん、買ってもらったお酒を冷やしに来ただけだから。今日は本当にありがとう」
どういたしまして。と微笑むサンジくんに微笑み返し、その後ろを通って冷蔵庫へ向かう。
扉を開けると冷蔵庫の中は綺麗に整頓されていた。
私は空いているスペースに3本のボトルを入れる。
もちろんボトルには各々私の名前と 飲むな！という張り紙付き。
独り占めしようとしている訳ではないのだけれども、こうしておかないと気づいたら誰かが飲んで無くなっていたなんてこともあるので、念の為だ。
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冷蔵庫の扉を閉じ、カウンター傍の席に腰を下ろす。
そして、華麗な手さばきで野菜を切っているサンジくんの後ろ姿を見ながらポロッと愚痴を零す。
「それにしてもあの店主、18歳以下と間違うのは酷いと思うわ。どっからどう見ても大人の女性でしょう？」
するとサンジくんは切り終えた野菜を水を張ったボウルに移し、手を拭きながら私の隣に座った。
「ははは、そうですね。でもそれだけ潤いがあって若々しいってことじゃないですか？」
肘を着きながらこちらを覗き込んでくるその仕草に内心キュンとし、それを悟られないためにわざと大きく背伸びをした。
「まぁ、そうなのかもしれないけど…ってあ！」
唐突に、ここに来たもう1つの理由を思い出しパチンっと手を叩く。
私の突然の行動にビックリしたのか、サンジくんは目を丸くしている。
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作者名：だてこ | 作成日時：2020年8月24日 19時
