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「2人ともそこに正座！！」
船に戻ると、仁王立ちしたナミが鬼の形相で待ち構えていた。
私の横にいたチョッパーは気付けばどこにもおらず、ここまでずっと喧嘩をしていた2人も流石に静かに黙った。
「お！Aとゾロ！おかえりー！」
呑気なルフィに手を振って答えつつ、促された場所に正座。ゾロも渋々と言った感じで隣に座り、それを合図に長くも正論な事情聴取と説教が始まった。
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「アンタたちが誘拐犯とその人質ねえ。…ぶっ、傑作！！」
事情を話すと、怒り顔だったナミが思わずという風に吹き出した。それをひっきりに後ろで見守っていたルフィとウソップがお腹を抱えて笑い出した。
若干ムカつくけど、待たせてしまっていた手前怒るに怒れない。ムカつくけど。
「うるせえ笑うな！こっちは大変だったんだぞ！」
横のは怒ってるけど。
「はー！笑った。ともかく、心配したんだからね。今度から時間は守ることと、島の人に迷惑は極力かけないこと。いい？」
「はい、ごめんなさい」
「へーへー」
ゴチンと鈍い音がした横を見ると、ゾロがナミに殴られたようだ。頭にたんこぶがでしている。
素直に謝れないなんてまだただ子供ね…。
へんっ、と鼻で笑ってやると、何故か私までナミに小突かれた。なんでよ！！
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作者名：だてこ | 作成日時：2020年8月24日 19時
