70話 ページ21
サ「み、認めるって･･･
そんなのそいつらが勝手に言ってるだけだろ!?
俺はAが好きだから、Aに告白して･･･!!」
Aの言葉に返すが
Aの目に光は無かった
「ふふ、優しいんだね
それに、私はどうせ処分を受けるから･･･
別れた方が正解なんだよ」
サ「･･･処分?」
思わずキョトンとする
Aが処分さらるの意味が分からない
「うん、この前3人の遺体があった･･･
みたいな事件があったの覚えてる？」
サ「あ、あぁ･･･
空き部屋で見つかったやつだろ？
確か、Aの後輩の･･･
アイラ、ミカエル、キーラだったか･･･」
顎に手を当て3人の名前を思い出す
その名前を聞いてかAの顔が一層暗くなった気がした
「その3人に嫌がらせを受けてたの
そして、私が殺したの
まだ誰も分かってないけど･･･
このまま黙ってるのは良くない･･･
ちゃんとドラゴンさんに説明して、処分を受けるよ」
サ「な、なんで言わなかったんだよ!!
俺だって少しは力になれたはずだろ!!」
肩を掴み前後に揺らすサボ
Aは下唇を噛み締めた
「それは･･･
嫌がらせを受けてることを知られたくなかったから･･･
知られたら･･････嫌われると思ったから･･･」
嫌がらせを受けてることを知られる事で
”嫌がらせを受けてる子が彼女なのは恥ずかしい”
とか、そんな理由で嫌われるのが私は不安で仕方なかった
サ「そんなことで嫌うわけねぇだろ!!
さっきも言ったが、Aの事が好きだから告ったんだ!!
1人で抱え込むなよ!!
俺はお前の彼氏なんだからもっと頼れ!!」
そう言ってサボくんは私を強く抱き締めた
その瞬間ハッと我に返った
こんなに自分を思ってくれてたのに自分の勝手な思いで突き放そうとしてる･･･
「っ!!･･･ぁ･･････ごめっ･･･でもっ･･･」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
サボくんの言葉に嬉しさで涙が溢れる
でも
こんな彼女をめんどくさいと思わないはずない
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作者名：ripple | 作成日時：2020年1月20日 19時
