検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:64,509 hit

【第二十二章】-3 ページ23

Aside

次の日の朝、支度も終わり、お部屋で待っていたら、コンコンッと扉が叩かれた。









ここまでは昨日のデジャヴだ。









ちなみに今日は、ベールはして行かないつもり。









「A、イライだ。」









昨日のイソップさんとは違って、落ち着いた声だ。









少し、昨日のイソップさんの事を思い出して、頬が緩んだ。









ガチャ_________









「おはようございます、イライさん。今日は、よろしくお願いします!」









「おはよう、A。こちらこそよろしく!では、行こうか。」









「はい!」









そう言ってイライさんは、歩き始めた。









私は後ろからついて行こうと思って、凄くゆっくり歩き始めたのだけれど、イライさんがその速さに合わせてくれて、私の右隣を歩いてくれた。









イライさんの顔をチラッと見上げると、イライさんもこちらを向いて優しく微笑んだ。









私は緊張なのか、それとも別の感情なのかわからないけれど、とにかく、いつもより少し速い心臓の鼓動から気を紛らわせたくて、彼に話しかけた。









「イライさん、どうして突然遊園地に私を?」









「え?あぁ…いや、昨日イソップとデートに行っただろう?」









「え、あ、なんで知って…」









私は、昨日のイソップさんとのデートを思い出して恥ずかしくなったけれど、自分がイソップさんに言った言葉を思い出して、少し、胸が痛くなった。









「ふふ、僕はなんでも知っているよ。だからね、僕もAとデートしたいと思ったんだ。」









そして今度は、イライさんの言葉で赤面してしまった。今日の私の心は、色んな感情が混ざっていて、ぐちゃぐちゃだ。









気を紛らわすためにした質問で、かえって自分を苦しめてしまったみたい。









「着いたよ。」









イライさんが、ひとつのゲートの前で言い、扉を開けた。

【第二十二章】-4 イライside→←【第二十二章】-2 イライside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あねも(プロフ) - ヒナさん» ヒナ様コメントありがとうございます!そしてお返事が遅れてしまい申し訳ないです(><) そのような感じを匂わせて書いております^^* (2020年1月8日 0時) (レス) id: 8c1c97f69f (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 誰かがこの本書いてるんですかね?実際にあった3人のことを (2019年12月20日 23時) (レス) id: 29323fd56d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あねも | 作成日時:2019年8月10日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。