雨時々時雨 (ページ4)

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A

私は食べ終わって直ぐに

何も言わずに自分の部屋へ逃げた。

A「逃げたい、、。」

こんな所嫌だ、。

私は重い扉を開けて部屋を出た。

私の部屋の隣は美香姉と明日香姉の部屋だ。

扉が少し空いていて
バレないか覗いて見たら

2人は楽しくケーキを食べていた。

今なら大丈夫だ

そう確信して私は玄関まで走った。

靴を履けば私が居ないことがバレてしまう

私は裸足で玄関の扉を開けて外に出た。

ひんやりと地面の温度が足に伝う

A「行かなきゃ、。」

私は長い庭を走って門を出た。

そうするとこの街に住んでる人が歩いている

『あら、A様じゃない。』

後ろから声をかけられてふりむくと

A「お花のおばさん。」

私の屋敷に毎日お花を届けに来る

お花のおばさんがいた。

『裸足でどうしたの？？』

A「お願いばぁーやには言わないで」

私がそうお願いすると

『人里に行くのかい、？』

A「、、、。」

『A様行っては駄目だよ。』

『彼処に居る者はとても醜い。』

A「おばさんは行ったことがあるの？」

『小さい頃から此処に居るから分からないわ』