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信介Side
今日はただ、部活が終わるまでAに待ってもらって一緒に帰る。
そんだけのはずやったのに、Aは皆に挨拶して帰るっちゅうて、部員の方に走っていってしもた。
Aのないすとみーちゅーには、かわええなって笑いそうになったけど、声には出さんと心の中で笑ろといたわ。
ほんで、部員らと色々話したあと、アランが言うたマネージャーの話にAは目ぇキラキラさせながら、この部に入りたいとか言いおった。
そんなん絶対あかんやろ。
こんな思春期の男だらけの部活に一人だけちっこい女の子とか危なすぎやし。何されるか分からんやんか。
でも...
ア「でも今はマネージャーおらんから、ドリンクとかタオルとか、全部自分らでやっとるやん?」
角「確かに、マネがいてくれたら結構楽になるかも」
信「......」
確かにそうやねん。
マネージャーおらんから自分らの仕事増えて練習時間とか結構けずられとる。
マネージャーおってくれたら助かるやろなって考えたことも何回かあったけど、それはAやなくてもええやんか。
侑が言うた、"北さんおるしええんとちゃいますか"
...まぁ、確かにそうかもしれん。
でもそれは、あと1年間だけの話や。その後になんかあるかもしれんしな。
自己中ちゃうんかって、思われてもええ。
そんぐらいこいつが、Aが大事やねん。
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作者名:みんと | 作成日時:2024年2月22日 23時