story:27 ページ27
ここで、思わずヒートアップしてしまった侑から突然の告白。
2人の間に沈黙が流れる。
治はさらなる驚きを隠せず、口を開けたままポカンとしており、侑はというと、みるみるうちに顔から上、特に耳が赤く染まって行く。
侑「....な、なんやねん。...俺がAのこと好きでなんか悪いんか」
言い逃れできないと思った侑は、とうとう口を尖らせて開き直ったのだ。
そして、この言葉を聞いた瞬間、治の脳内には、
"とられる"
この4文字が浮かんだ。
治「.......」
侑「な、何黙っとんねん...」
治「.......Aは俺のや」
侑「は?」
治「お前にはやらん。」
今度は治の突然の告白に、侑もびっくり。
先程の治のポカンとした表情によく似た顔をする侑。
侑「は?え、?サムもAのこと....」
治「好きやで。」
侑「マジか.....」
ここで、再び2人の間に沈黙が流れる。
侑「...まぁ、あの顔で好きならんやつ居らんわな」
治「はぁ?俺はAの中身が好きなんや。自分と一緒にすんな。」
侑「なんやてぇ?お前Aのこと初めて見た時会話もしてへんくせに、めっちゃ可愛ええとかぬかしとったやん!」
治「.....そんなん覚えてへんわ」
もちろん覚えているけど、謎のプライドから覚えてへんと言った治。
治「第一印象可愛いて何が悪いん」
侑「やっぱ覚えとるやん!」
治「...........」
ここからはちょっとした兄弟喧嘩になってしまう宮兄弟であった。
________________
.
486人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みんと | 作成日時:2024年2月22日 23時