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治side
今日はAと一緒に帰りたかったから、Aが荷物の整理しとるとこに声をかけに行った。
せやのに.....
治「...は?」
Aの横におった高嶺っちゅう子が、自分も一緒に帰るとか言い出した。
いやいや、俺はAを誘いに来たんや。別に高嶺さんは誘てない、、
治「あー、、でも俺ちょっと用事あるから、高嶺さんは先帰ってええよ」
俺はなんとか遠回しに、高嶺さんについてくんなって言うたんやけど、2人とも鈍感なんか、全く気づいてへんかった。
そっから話流されて今に至る。
...なんでや。
今、俺らは5人で帰宅中。
俺はAと2人が良かったのに...。
高嶺さんだけやのうてツムと北さんもおるんやけど、、、
いや、そこまでやったらまだ分かるで。
でもな、Aを誘ったんは俺やのに、全っ然喋れてないねん!
5人で歩いとるから、前には左からA、高嶺さん、ツム。ほんで後ろには北さんと俺。
ツムはAに話しかけるし、ツムには高嶺さんが話しかける。俺には北さんが今日の部活がどうやったかとか聞いてくる。
Aもツムの話めっちゃ楽しそうに聞いとるし。
俺がAに話しかける隙なんか無いやん。
信「...治?どないしたん?」
治「え?あ、いや、なんもないっす」
信「そうか?なんやちょっと不機嫌そうやけど...」
治「い、いやいや、気のせいですって、!!」
今日はほとんどAと喋れずに終わった...。
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NOside
その日の夜、お風呂から上がったAはタオルで体を拭いて、服は着ずに、下着を付けて信介の部屋へ向かう。
『信介〜、髪の毛乾かして〜』
信「はいはい、こっちおいで」
Aが下着のまま家の中をウロウロするのはいつものことで、2人とも全く気にしていない様子。
信介がAの髪をドライヤーで乾かす。
『...なぁ、2年の宮治くんってどんな人なん...?』
Aの声はそこまで小さくは無かったが、信介はうまく聞き取れず、ドライヤーを止めて聞き返した。
信「ん?今なんか言うた?ドライヤーの音で聞こえんかったわ」
『...あ、ううん。何も言うてないで』
Aは適当にはぐらかした。
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作者名:みんと | 作成日時:2024年2月22日 23時