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信介は私たちに、ドリンクの作り方とか、タオル、ユニフォームの洗濯の仕方、練習の記録の方法とかを丁寧に教えてくれた。
私はそれをノートにメモする。
信介「...これで一通り教えたで。覚えたか?」
花「はーい!」
『うん、メモった!』
信介の説明が終わる頃にはもう部活終わる時間で、部活終了を知らせるチャイムを聞いて、私達は信介の時間を結構取ってしもてたことに気付いた。
『あ....信介ごめん、私らのせいで信介の練習時間なくなってしもた...。』
花「あ、ほんまや...すんません!」
信「ははっ、ええよええよ。その代わり、これからちゃんと働いてもらうで。」
信介はそう言うて、自分が使った訳でもないネットを片付けに行った。
私と花子が帰る用意をしとるとき、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
治「Aー」
『ん?あ、治くん!』
花「えっ、」
後ろから声をかけてきたんは治くんやった。
治「A、今日一緒に帰らへん?方向も一緒やし」
『は、はい!よろしくお願いします!』
治「はは、そないかしこまらんでもええよ」
花「じゃあうちもー!」
治「...は?」
花「ええやんなAちゃん!うちも方向一緒やし!」
『う、うん!ええよー!』
なんでやろ...?花子ちゃんが話した瞬間、治くんの眉間にちょっとだけしわが寄ったような....
治「あー、、でも俺ちょっと用事あるから、高嶺さんは先帰ってええよ」
花「?そんぐらい待っときますって!なぁAちゃん!」
『うん!大丈夫です、待っときます!』
治「...そう言うことや無いんやけど。」
『?なんか言いましたか?』
治「あ、いや、なんもないで。やっぱ用事なんか無かったわ。そろそろ帰ろか。」
『?はい!』
そんな会話をしながら、私達は帰る用意を終わらせた。
花「治くんと帰るんやったら侑くんも呼ばなな!」
治「は?お、おい、ちょっ!!」
花「侑くん!一緒に帰りませんか?治くんも居るんで!」
そう言うて花子ちゃんは、侑先輩と信介が話しているところに割り込んでいった。
侑「お、高嶺さんやん。一緒に帰らへんかって?」
花「はい!Aちゃんと治くんと一緒に帰るんですけど、侑くんと北先輩もどうですか?」
侑「ええよー」
信「ほな、みんなで帰ろか。」
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作者名:みんと | 作成日時:2024年2月22日 23時