兄の後輩【宮治】 (ページ20)

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花「Aちゃんあの人らと知り合いやったん！？」

花子はAの反応を見て、驚きを隠せない様子だった。

『ううん。初めておおたんは最近やねんけど、信介が...私のお兄ちゃんがバレー部の３年やねん。やから最初、お兄ちゃんに会いに行ったとき、他のバレー部の人にも挨拶しに行ってん。』

花「な、なるほど...！！あ、Aちゃんのお兄さんって、この前Aちゃんのこと教室まで送ってきた人？」

『そうそう！その人！！』

花「！！やっぱそうやんな！Aちゃんとめっちゃ似とったし、イケメンやったから覚えとる！」

『あはは、イケメンって(笑)』

Aが部活での話をすると、信介のことを覚えていたという花子。

そして、兄をイケメンと褒められ、少し照れくさそうにするAであった。

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時は流れて昼休み

Aがお弁当のフタを開けると、花子がそれを覗き込んできた。

花「わぁ！Aちゃんのお弁当めっちゃ美味しそう！！」

『ほんま！？これバアちゃんが作ってくれてん！』

そう言って、嬉しそうにお弁当を自慢するA。

『花子ちゃんのお弁当どんなん？？』

花「うちのはなぁ」

花子は自分のお弁当のフタを開けると、自慢気にお弁当の中身をAに見せる。

『美味しそう...！』

花「せやろ！これうちが作ってん！！」

『ま、まじか、、』

料理の苦手なAは、同い年であっても料理の腕は天と地の差があるのだと思い知った....。

花「...なぁなぁ、この前担任が言うとった部活のことやけど、Aちゃんもう決めた？」

お弁当を食べながら話していると、花子がそんな話題を持ち出した。

『うん、決めたで！私な、男子バレー部のマネージャーやんねん！』

花「ぇ、、、、、」

『今マネージャーおらんくて、仕事とか結構大変みたいやし、信介もおるから頑張れるわ〜！』

花「そ、そうなんや.....」

Aが男子バレー部のマネージャーをすると言うと、花子は少し驚いた様子で考え込む。

花「.........」

『...どないしたん？』

すると花子は、Aの目を見てこう言った。

花「.....Aちゃん、それ、うちもやりたい...!!!」

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