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NOside
※NOSideは関西弁じゃありません
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信介に呼ばれ、体育館までついていくA。
Aが体育館へ着くと、部活を終えて汗だくになった部員たちが、ぞろぞろと集まってきた。
角「治に聞いたんだけど、ここのマネージャー引き受けてくれるんだって?」
『はい!...まだ正式に決まった訳やないんですけど、他にやりたい部活もないし、ここの雰囲気めっっちゃ楽しそうなんで、どんだけ大変でも頑張ります!!』
笑顔で角名の質問に答え、誇らしげに簡単な意気込みを述べたA。
その彼女のニコッとした笑顔が可愛すぎて、数秒後にはスマホのレンズ越しにAを見つめる角名。
ア「おお、信介お兄ちゃん許してくれたんやなぁ!」
信「.......」
『はいっ!お願いしたらすぐ許してくれました!』
大「北も妹のお願いには甘いんやな」
信「....やかましいわ」
アランの"信介お兄ちゃん"、大耳の"妹には甘い"の言葉に、信介は呆れた口調で突っ込みを入れる。
侑「ほんま!?おいサム!なんで速よ言わへんねん!!」
治「お前が騒ぎ立てるん分かっとったからや」
Aがマネになると知り、一気にハイテンションになる侑。
その後も部員たちはぞろぞろと集まってきて、部員達9人とAは、20分程挨拶や雑談をし、この日はお開きになった。
次の日、教室に着いたAは、隣の席の子に挨拶をする。
『花子ちゃんおはよぉー!』
花「あ、Aちゃん...おはよぉ。」
しかし花子は考え事をしていて、昨日のように元気な挨拶が返ってくる訳ではなかった。
『...?花子ちゃん元気ない?どないしたん?』
花「えっ?あ、いや、元気ない訳ちゃうで。ちょっと考え事しとってん...。」
『考え事?何考えとったん?』
花「そら....えっと、Aちゃん、一個聞いてええ...?」
『ん?うん、ええよ!』
花子は昨日の出来事を思い出しながら質問をする。
花「Aちゃんさ....もしかして、昨日の放課後、バレー部の宮侑って人に呼ばれとった子...?」
『あ...う、うん。...せやで。』
花「やっぱそーなんや...!!ほんで双子の宮治って人にどっか連れてかれたやろ!?」
『う、うん...』
Aは昨日、確かに目立ってはいたが、自分が誰かはバレていないと思っていたので、少し困惑しているようだった。
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作者名:みんと | 作成日時:2024年2月22日 23時