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ASide
私の名前は北A。
今日は稲荷崎高校の入学式で、今日から晴れて高校生。
私が稲荷崎高校を受験したんは、この学校に兄がおるから。
兄は私の入学と同時に3年生になる。
1年間しか兄と一緒に通えへんのは残念やけど、絶っっ対楽しい1年間になると思う
っちゅうことで...
『信介!写真撮って!!』
信「はいはい…ほな、それの横並んで。はい、ちーず」
パシャ
『えへっ、ありがとぉ……ほな次、信介も一緒に撮ろ!』
『はい、チーズ!!』
パシャ
信「....え、」
彼は私の兄の北信介。
校門の前に置いてある、入学式って書かれた看板の横に立って、兄に写真を撮ってもらう。
なんかそれだけやったら物足りんかった私は、自分のスマホを取り出して、私の隣を歩く兄を入れて自撮りした。
自撮りした写真を見たら、満面の笑みを浮かべる私の隣に、目線はこちらへ向けとるけど、顔は正面向いて、キョトンってした表情の兄が写ってる。
『ふふっ、信介変な顔ー』
信「フッ……せやな」
兄は私の頭をぽんぽんと軽く撫でた。
今さら言うけど、私はかなりのブラコン。
それは自覚してる。
でもな、一見素っ気なさそうに見えるこの兄、自覚あるんか知らんけど、私以上にシスコンやねん...。
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作者名:みんと | 作成日時:2024年2月22日 23時