41 . しめ ページ41
元太は頑張りすぎて熱を出した。
「今日元太休みなの?」
「うん。熱出して倒れちゃってさ。」
次の日、しめが話しかけてきてくれた。ありがたい。
「そっか。明日は来てねって言っといて。」
言われたとおり、連絡しておいた。
連絡先は昨日保健室で交換したのだ。
人は変わろうと思えば変われるんだな。
元太を見てそう思った。
流石に元太は無茶しすぎではあるけど、気持ちさえあればなんとかなるんだって。そう気づけた。
俺だって、変わったはずだ。
「まつく、大富豪しようよ。」
「おう!」
しめの人柄のおかげもあるけど、
普段1週間くらいかけてやっと人見知りしなくなる俺が、たった1日で慣れてしまったのも成長だ。
元太が、しぶとく俺を無視し続けたおかげでもあるかもしれないね。
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楓(プロフ) - 私もこの歌に助けられていた時期があり、なんだか共感を覚えました! (2021年9月8日 14時) (レス) id: e43a506390 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 如恵留先生!待ってました!!このお話面白くて大好きです。これからの展開もとっても楽しみです!! (2021年7月27日 16時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祈醒蘭 | 作成日時:2021年7月15日 19時