僕が死のうと思ったのは

20 . 忘れたくない話 ページ20

「あのさ、俺、転校したい。」


そう言ったのはあの日から数日後。

変わるためにはどうしようか、たくさん悩んで決めた。

反対されるかもしれないという覚悟で言ったけど、あっさり許可が出た。


「海斗が決めたことなら応援する。」


やっぱり両親の力は偉大だと感じた。


それから俺なりに色々考えて、 "転校したらリスト" を作った。

1 . 明るく。元気に。
2 . 積極的に。
3 . 嫌なことは嫌と言う。
4 . 一人で悩まない。
5 . 悩んでる子がいたら助ける。

5は理想だけど……でも、助けてあげたい。

今の俺じゃできないかもしれないけど、

……いや、やろう。

変わるって決めたばかりだ。

大丈夫。今の俺ならできる。



そして、決めてから2週間後、

市外にあるこの高校に転校してきた。

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