19 . 消し去りたい話 ページ19
家では毎日泣いたし、親にも沢山当たってしまった。
食欲はなくなり、8キロも痩せた。
家どころか、自分の部屋からも必要最低限出ないようになった。
学校に置き去りにした鞄を取りに行こうとはしたが、結局足が動かず、母さんに取りに行ってもらった。
両親はそんな俺を責めたりしてこなかった。
だから余計に申し訳なくて。
「もう消えたい……疲れた……。」
一度、両親に泣きながらそう言ってしまったことがある。
そしたら母さんも父さんも泣いちゃって、
「そんなこと言わないで。私は海斗が大好きよ。」
「海斗は何も悪くない。俺達は味方だから。」
そう言われたらなんか安心して、
『あぁ、変わらなきゃ。』
って思えたんだ。
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楓(プロフ) - 私もこの歌に助けられていた時期があり、なんだか共感を覚えました! (2021年9月8日 14時) (レス) id: e43a506390 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 如恵留先生!待ってました!!このお話面白くて大好きです。これからの展開もとっても楽しみです!! (2021年7月27日 16時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祈醒蘭 | 作成日時:2021年7月15日 19時