12 . 馬鹿 ページ12
「あ……ごめん。弁償する。」
「いや……別に気にしなくてオッケー!うん……。」
松倉は明るく振る舞いながらも暗い顔をしていた。
ほら、やっぱり俺といると不幸になる。
「俺に近づくな。」
冷たくすれば人は寄ってこない。
今までそうだった。
「なんで……?」
なんだよこいつ。
「クラスの子に関わらないほうがいいって言われた。」
じゃあなんで近づくんだよ。
「そしたらなんか対抗心?湧いてきちゃってさ。仲良くなってやるー!って」
「は?」
こいつ、とんでもない馬鹿だ。
さっきまで落ち込んでいたかと思えば今は鼻歌なんか歌ってる。
ほんと、わけ分かんない奴だ。
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楓(プロフ) - 私もこの歌に助けられていた時期があり、なんだか共感を覚えました! (2021年9月8日 14時) (レス) id: e43a506390 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 如恵留先生!待ってました!!このお話面白くて大好きです。これからの展開もとっても楽しみです!! (2021年7月27日 16時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祈醒蘭 | 作成日時:2021年7月15日 19時