43 . 嬉し泣き ページ43
土曜日、本当に松倉の家に集合した。
二人は俺達の話を真面目に聞いてくれた。
「なんか、俺ここにいていいのかな。」
口を開いたのはしめだった。
「いいに決まってるだろ!しめは俺の友達なんだからさ!」
「……まつく言ってて恥ずかしくないの?」
「いや、こいつ俺にも『友達になろうぜ!』とか言ってきてるから。」
「おい恥ずかしいから言うなよ〜!いやでもお前だって泣いてたじゃん!嬉し泣き!」
「ちげーわ!」
1ヶ月半前は、こんな風になれるなんて思ってなかった。
なんならこの世にいなかったかもしれないし、生きていてもずっとあのままだと思ってた。
でも、松倉のお陰で俺は変われて、しめのおかげで明るい俺を維持できた。
ちゃかも帰ってきてくれた。
俺って幸せだな。
「元太泣くなよ〜!」
ちゃかに言われて、泣いていることに気がついた。
「あぁ、これは嬉し泣き。」
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楓(プロフ) - 私もこの歌に助けられていた時期があり、なんだか共感を覚えました! (2021年9月8日 14時) (レス) id: e43a506390 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 如恵留先生!待ってました!!このお話面白くて大好きです。これからの展開もとっても楽しみです!! (2021年7月27日 16時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:祈醒蘭 | 作成日時:2021年7月15日 19時