初めての気持ち【十一章】 ページ15
抱えられたまま数分運ばれ保健室に着く
「悪いけどドア開けてくれるかい？」
僕は頷き、ドアを開く
中に入ると保健室の先生は居なかった
「まいったな…先生居ないのか…」
とりあえずベット借りるかと呟いた先生が僕をベットに降ろしてくれる
「すみません…」
先生の顔を見ると、謝ってばかりだなと苦笑いされた
そして次は真剣な表情を浮かべ
「何があった？」
と聞かれた
何と説明すればいいのか、僕はすぐには出てこなかった
僕が黙っていると、優しい顔で
「喋りたくないなら無理しなくていいよ」
違う、違うよ
僕は……
僕は……？
「聞いてほしいんです…」
僕の口から出た言葉に先生は目を見開く
だが、それよりも僕の方が驚いていた
初めてだった、他人に自分の気持ちを言ったのは
話そうと……思ったのは
「地獄少女って知ってますか…？」
自然に口から言葉が出てくる
「あの都市伝説の？」
「はい…僕はさっき、とあるクラスメイトに地獄に流されそうになったんです。」
先生は黙って話を聞いてくれる
「でも僕、それを望んでいたんです。」
「望んでいた……？」
コクリと頷く
「昔からそうなんです、感情がどんな物か理解できない……あるのはただ自分がどうすれば居なくなれるか」
視線を自分の腕に向ける
「ただし人に迷惑を掛けないように……首吊りとか、車に自分から突っ込むとか誰かに迷惑を掛けるでしょう？それが嫌だった」
キュッと自分のズボンを握りしめる
「そんな時その子から地獄少女の噂を聞きました、自分も調べてみたんです……ただ、地獄少女は流す代わりに代償を払わせる……つまり僕を流したらその子は代償を払わないといけない」
顔を上げて先生を見る
「だから、気づいたんです、自分が自分を流せばいい」
先生は一瞬下を向いたが顔を上げて質問をしてくる
「何故、そんなに死にたいんだい？」
改めて問われると何故だろう
なんとなく…？いや少し違う
「多分前世で僕が何かしたんじゃないですか？」
分かんないですけどっと言って下を向く
「そっか…話してくれてありがとう、今はゆっくり休みなよ」
そう言って頭を撫でられる
不思議な先生だ
こんな不気味な事言ってるのに……
僕は、少し不思議な感覚に戸惑いながらも、眠りに付くことにした
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せろん(プロフ) - 萌さん» ありがとうございます！ (2017年7月16日 20時) (
レス) id: 1d8d983be4 (このIDを非表示/違反報告)
萌 - 面白かった (2017年7月11日 15時) (レス) id: 250fc39ed5 (このIDを非表示/違反報告)
せろん(プロフ) - 吹雪さん» ありがとうございます(´；ω；｀)自分も、地獄少女大好きなのでもっと増えてほしいという気持ちて書かせていただいてます!! (2017年3月25日 11時) (レス) id: 1d8d983be4 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 最近地獄少女の小説が少なかったのでとても嬉しいです。更新頑張ってください。 (2017年3月25日 11時) (レス) id: 2e71a57b0c (このIDを非表示/違反報告)
せろん(プロフ) - 新しいアカウントになります!!こちらが完結したらこのアカウントでしか作品が出せないので、良かったら見に来てくださると嬉しいです!! (2017年3月22日 23時) (レス) id: ffd8def442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せろん x他2人 | 作成日時：2016年12月31日 2時
