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第10話 ページ11

ある草原の中、わざと置かれたような
大きな石の上に、Aは座っていた。
Aはそこである人物を待っている。

きっと
自分の魔力を感じて飛んできてくれる
と信じて。

?「久し振りだね、A。」

Aは声がした方を向くと、
待っていた人が隣にきて座った。

「久し振り、モンスピート。」

Aが待っていたのは
【十戒】《沈黙》のモンスピート。

モ「3000年経っているといっても、
ここは変わらないね。」

「わざと魔力を感じられるような技を
出すだけすれば、あとはここで待っていれば
来てくれると思ったんだよ。
ここはモンスピートと一番思い出を作った
本当に思い出の場所だから。」

モ「ガランから聞いたよ。
『今の(名前():きみ)には此方側に行けない』
『戦場で会おう』ってね。
ここを戦場にするのかい?」

「まさか。その気だったらここを選ばない。
今日は3000年ぶりに会ったから
時間が許す限りお話ししようと思って。」

モ「成る程ね。じゃあ私のことを
また『おじさん』と呼んでくれるなら
聞こうじゃない。」

「フフッ…わかったよ、おじさん。」

それからAは
今まであったことを順を追って話した。

モンスピート達魔神族が封印された後
如何いう日々を過ごしたかとか、
獄炎を操れるようになるまで1000年かかったとか、

そう言う他愛のない話をした。
技を出し合ったり、Aはモンスピートに
アドバイスをもらったりもした。

コッソリとついて来ていたデリエリも、
二人が楽しそうにしているのに
自然と頰が緩んでいた。

デリエリに気付いた二人は、
デリエリを引っ張って来て一緒に話をした。

夕方になって別れる時、

「今日はとっても楽しかった。
こんな時間がずっと続けばよかったのにね……」

モ「そうだね…まぁまた集まろう。
次は私の話も聞いてもらうからね。」

デ「ケツから言って……楽しかった。」

モ「それは
『Aが元気そうで何よりだったし
今日みたいな日も悪くなかった、楽しかった。』
と、いうことか?」

デ「ん。」

「そこはケツからじゃなくても……」

モ「まぁまぁ。
……次はもしかしたら戦場かもね。
その時は私達も容赦はしないからね。」

「こっちもね。」

三人は笑顔で手を振りながら
それぞれ戻っていった。

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アクちゃん(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください!! (2019年11月16日 22時) (レス) id: 2dd416c626 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 続き…ないですか………(切実)尊くて尊いです…… (2019年10月31日 20時) (レス) id: 15b0c14094 (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 最近進まなくて全然出せてませんが、頑張って進めます。コメントありがとうございました!! (2019年1月19日 14時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - モンスピート大好き十戒の中で一番好きです (2019年1月19日 14時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - お願いします! (2018年4月28日 8時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モルカ | 作成日時:2018年4月23日 22時

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