DEAD APPLE 第二章 〜骸砦に降り立つ龍〜 ページ12
車から骸砦方面を見ていた有栖は、
目を見開き、驚いた。
有「龍だと……」
あそこの辺りには芥川がいる。
少し心配になるが、
そんな思いはすぐ消えた。
芥川があの程度で死ぬとは考えない。
アレは
きっと横浜の外に居る彼の人が
どうにかしてくれるだろうから。
鴎「着いたよ。」
目的地に着いたので車から降りて、
二人はもしかしたら居るかもしれない
探偵社社長を捜しながら走った。
__________________________________________
?「まもなく目的地点上空です。」
中也はちらりと声のした方に目線を向けた。
背後にいたのは
長い髪をアップにまとめたつり目の女性だった。
中「お前あん時の嬢か。」
辻「辻村です。」
自ら名乗り、辻村は中也を見つめる。
辻「……本当に行く気ですか?」
中「ああ。」
辻「無理です! 下は地獄ですよ!」
即答した中也を、辻村は目尻を上げて睨みつけた。
辻村からすれば、
眼下に見える龍は人知を超えた化け物。
それと戦うなど、無理がある。
辻「能力者とて人間です。
にもかかわらず、己の力に過信して戦えば________
死にますよ。」
と、断言する。
だが中也は辻村の言葉を鼻で笑った。
中「そういうのはな、
ビビって帰っていい理由にゃならねェんだよ。
ビビって帰っていい時はどんな時か判るか？」
辻村は当惑しながら首を振る。
辻「……判りません。」
中「ねぇよ、そんな時。
だからよ、首領の娘に、有栖にこの帽子を
渡しといてくれ。『手前の兄貴は生きて帰る』
って伝言付きでな。」
辻「!………わかりました。」
辻村に帽子を渡し、中也は床を蹴る。
その足取りには、一切の躊躇が無かった。
中也の体を風圧が襲い、大気が肌を斬る。
横浜に巣食う龍と、目が合った気がした。
中「____汝、陰鬱なる汚濁の許容よ、
更めて我を目覚ますことなかれ………」
声に応え、中也の両腕に異能痕が走る。
異能痕は輝き、光を強め、中也の全身を駆け巡る。
汚濁は始まった。もう中也にも止められない。
DEAD APPLE 第二章 〜汚濁〜→←DEAD APPLE 第二章〜霧の中〜
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モルカ(プロフ) - 山吹桜さん» 了解しました。リクエストありがとう御座います!! (2018年9月17日 7時) (
レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜 - リクエストで猫耳＆尻尾が付いて、切島君とイチャイチャして欲しいです!! (2018年9月16日 23時) (レス) id: 6d19b82d66 (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - ヒカルさん» 喜んでいただけてなによりです。またのリクエストお待ちしてます!! (2018年9月8日 21時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
ヒカル(プロフ) - Σふぉおぉおぉおっ！！(゜ロ゜ノ)ノ 二度のリクエストをありがとうございましたっ！ しかも『二人の英雄』のお話にして頂きありがとうございますッ！ (2018年9月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 66cf0ac4ec (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 山吹桜さん» 喜んでいただけてなによりです。またのリクエストお待ちしてます!! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モルカ | 作成日時：2018年4月4日 10時
