受験日 ページ9
鴎「私が着いていけるのはここ迄だ。
学校まで一緒に行きたかったねぇ…」
有「大丈夫だよ、
エントランスまで来てくれただけで凄く嬉しい」
ポートマフィアのエントランスでは、
受験を受けに出かける有栖の見送りをしに
鴎外が来ていた。
有栖の横には中也が立っている。
ライダージャケットで。
鴎「では中也君、頼んだよ」
中「俺のバイクテクにお任せ下さい。
行くぞ、有栖」
有「うん。………あ、ちょっと待って」
有栖が何かを見つけて駆けて行った。
向かった先には、
梶井ともう一人、着物を来た和風の少女。
泉 鏡花だ。
有「梶井」
梶「おぉ有栖嬢!!
これから受験会場に向うんですか??」
有「うん、ちゃんと生かしてくるよ、梶井の講義」
梶「ご武運を!!」
有栖は頷いて、隣の鏡花に視線を移した。
有「こんにちは」
鏡花はぺこりとお辞儀をした。
有栖は鏡花の頭にポンッと手を置いた。
有「あまり無理はしちゃ駄目だよ」
鏡花は驚いた顔をして云った。
鏡「何故…」
有「何故って…顔に出てるよ。あと、
私はどんな事をしようと貴女の味方をするから。
命令で味方出来ない時以外は」
鏡花はさらに驚いた顔をした。
その顔に有栖は微笑み返し、中也の所に戻った。
有「ごめんごめん、済んだ」
中「んじゃ、行くぞ」
中也にヘルメットを渡され、
走る中也のあとに、有栖も走った。
鴎「有栖ちゃん!!」
鴎外が急に有栖を呼んだ。
有栖が止まって振り返ると、鴎外が部下には
見せないようなとびきり優しい笑顔で言った。
鴎「いってらっしゃい」
有栖はとびきりの笑顔を返して、
有「いってきます!」
と言って走って行った。
鴎外はしばらくそこに立っていたが、
一言だけ独り言を言って立ち去った。
鴎「大きくなったね、有栖ちゃん。
見ているかい?
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庵 - ページ10………水の呼吸!壱の型ッ! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 狸弌@rihitoさん» すみません、上には書いていないのですが、名前変換できません。これを機に書く事にします。改めてすみませんでした。 (2018年10月7日 8時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
狸弌@rihito(プロフ) - すみません。名前変換がされないのですが… (2018年10月7日 7時) (レス) id: c5a83ba062 (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» こちらこそ、喜んでもらえて嬉しいです!ありがとうございます!! (2018年7月28日 16時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - 私も血界戦線好きです。見た時嬉しすぎて独り部屋で発狂しました。本当にありがとうございます。 (2018年7月28日 15時) (レス) id: fbc86b6b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モルカ | 作成日時:2018年3月24日 21時