首領の娘は雄英へ【文スト】×【ヒロアカ】リメイク期間中

The strategy of conflict・2 ページ42

有栖

中「〜♪〜♪♪」

有「ふわぁ〜〜〜…………」

私の欠伸と中也の鼻歌が響く。
と、前に探偵社の専属医・与謝野 晶子と
調査員・宮沢 賢治が待ち構えていた。

中「たった二人か見縊(くび)られた話だぜ。」ハァ

有「まぁいいじゃん。出て来てくれたんだもん。
しかも、かなり斬りがいがある二人がさ。」

与「探偵社は事前予約制でねぇ。
対応が不安なら余所を中りな。」

おぉ、おぉ、いっぱしの口きくなぁ。

中「マフィアが敵拠点で暴れるのに
予約が要ると思うか？」

宮「はい！要らないと思います！(^o^)/」

手を挙げて曇りない笑顔で言ってくる宮沢 賢治。
正直に言おう。可愛い。

与「賢治の言う通りだよ。
暴れたいなら好きにしな。けどアンタ等は
暴れに来たんじゃない。だろ？」

有「凄い。流石探偵社だ、鋭い所突いてくる。」

中「何故そう思う？」

与「ウチの探偵だよ。」

『超推理』の江戸川 乱歩か。あの能力は羨ましい。

中「お宅の社長は？」

与謝野は監視カメラを指す。

与「そこだよ。」

中也が監視カメラの前まで歩き、
一枚の写真を見せる。

中「うちの首領からお宅らに贈品(プレゼント)だ。」

組合の二人が写った写真。

福「此れは……組合の団員？」

有「此奴等を『餌』で釣ったのだよ。現れる場所と時間も写真の裏に書いてある。
煮るなり焼くなり御自由にどうぞ。」

福「……何？」

中「こんな好機(チャンス)滅多に無ぇだろ？
憎っくき組合を一泡吹かせてやれよ。」

此処までは順調。如何かな。

与「成る程、唆られる案だね。けどもっと善い案があるよ。アンタ等の手足を削ぎ落としてから
何を企んでるか吐かせるってのはどうだい。」

有「フフフッ。なかなか善い案だね。
出来るもんならやってみなよ。」

与「賢治！」

宮「はーい。」

と、しっかりと止めてあった筈の線路が
簡単に取れた。
流石の中也も驚いたが、すぐに笑みがこぼれる。

中「矢ッ張り伝言人(メッセンジャー)は
性に合わねぇ。仕事はこうじゃねぇとなァ。」

有「同じく。」

中「手ェ出すなよ。」

しゃあないなぁ。
宮沢が線路を中也に向かって振った。
が、中也は異能を使って線路の上に避け立った。
「おおー」と宮沢。
そんな宮沢を中也が蹴りで吹っ飛ばした。
その着地した中也を与謝野が鉈で切りかかった。

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