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たえまなく過去へ押し戻されながら・3 ページ18

モ「そう、開けられればね」

異形のように変形し、不気味に笑い声をあげる鍵。
サラサラ開けさせるつもりなどないようだ。

モ「貴方は鬼遊の天才みたいだけど、
この状態で何分心が保つかしら?」

保たないだろう。
人は打つ手が無い時が一番追い込まれ、逃げようとする。

仕方がない、助言してあげよう。と鴎外は有栖を見て
小さく頷いた。それに返すように有栖も頷き、
逃げようとドアに手を伸ばす敦に絡まったリボンを
軽くクイッと引っ張った。

鴎「駄目だよ少年。敵はあっちだ」

敦「ぐげっ」ズテンッ!

派手に転ばせてしまったが、まぁいいと鴎外は続ける。

鴎「この場合での逃亡はお勧めしない。…ぁ、その……
高が町医者の言葉を信じて貰えるならばだが、
彼女の言葉を信じるなら
そのドアから逃げれば君は記憶を失う」

有「敵の手管も、捕らえられた仲間の危機も救い方も忘れて、その間にも敵は進撃を続けていくんだよ」

鴎「佳いことを教えよう。
戦戯理論研究では危害を加えて来た敵には徹底反撃を
行うのが論理最適解とされる」

有「二度と反逆されないように、此所で徹底的に
叩くんだよ。お兄さんなら大丈夫」

敦「でも方法が」

鴎「絶対に敗けぬと高を括る敵ほど容易い相手はないよ。
抑も、先程聞いた所では__________

あの室に居る彼等は君が囚われた時
必死に助けたという話では無かったかね?」

その言葉で敦は吹っ切れた。
有栖の手から絡まっていたリボンを受け取る。

有「いってらっしゃい。頑張って」

敦「ありがとう」

対峙する形になった。

モ「お話は終わり?やる気は戻ったかしら。
そうでなくちゃ面白くないわ。でも終わりよ」

床から人形が出る。
敦は上に退くが向かった先にもう1体。

モ「そちらは3人なのだから当然でしょ?」

敦は突然出現したもう1体にガシリと鷲掴みにされ、
ドアに吸い込まれていった。

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- ページ10………水の呼吸!壱の型ッ! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 狸弌@rihitoさん» すみません、上には書いていないのですが、名前変換できません。これを機に書く事にします。改めてすみませんでした。 (2018年10月7日 8時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
狸弌@rihito(プロフ) - すみません。名前変換がされないのですが… (2018年10月7日 7時) (レス) id: c5a83ba062 (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» こちらこそ、喜んでもらえて嬉しいです!ありがとうございます!! (2018年7月28日 16時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - 私も血界戦線好きです。見た時嬉しすぎて独り部屋で発狂しました。本当にありがとうございます。 (2018年7月28日 15時) (レス) id: fbc86b6b3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モルカ | 作成日時:2018年3月24日 21時

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