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たえまなく過去へ押し戻されながら・2 ページ17

鴎「もしかしたら、あの中にエリスちゃんが…!」

そう思うともう退けない。
だが谷崎がドアを開けようとガチャガチャと
ノブを回しても開く気配はなかった。

??「鍵なしでは開かないわ、開くのはあっち」

探偵社のもう1人、
人虎こと中島敦がドアの窓から外を覗く。

敦「外の景色が…静止してる」

赤毛の女性が話し始める

モ「あたしの名前はモンゴメリ
ここは私の異能力で創った空間なの。
でも安心なさって、そのドアから誰でも出られるわ。
お仲間を取り返したくなければですけど」

そうモンゴメリは空間の説明をすると、
もう一言「遊んで頂きたいの」と「アン」と云う名の
大きな人形を呼び出した。
怯えた一般人はいつでも出られるというドアから
続々と出ていった。
「この部屋のことは忘れる」と云う説明を聞き流して。

残った有栖と鴎外に敦はボソッと「逃げた方がいい」と
撤退を促したが、二人にも退けない理由があった。

鴎「女の子を探していてね…何処かで見なかったかな」

写真を敦に見せるが、「残念ながら…」という返答が。
鴎外は若干涙目で続ける。

鴎「エリスちゃんという名でね、もう目に入れても痛くない位愛らしいのだよ。あ、本当に入れたら痛かったがね」

有「後半は気にしないで…」

敦「は、はぁ……」

鴎「この子と逸れて私はもう気が気で無くって…
あの扉の向こうに居るかもしれない。
若しそうなら今逃げたら私は一生後悔する。
だから私m((有「私達も」残るよ」

敦「…判りました」

そして谷崎が鍵を手に取った瞬間、

人形に捕まった。

疾過ぎる。
敦が谷崎が落としていった鍵を拾って人形の手から
異能力で素早く逃げてはいるが、攻撃速度だけなら恐らく芥川と同等以上の疾さだろう。

モ「なんて力強くて便利な異能でしょう。さぞ幼少から皆にちやほやされたに違いないわ」

嫉妬の念を含んだ言葉が次々と口からこぼれ
「なぜ貴方なの?何故あたしでは無いの?」
と敦に問い、思い知るべきだと人形を襲いかからせた。

敦は手近にあった箱の山で人形を足止めし、
怯んだ隙にドアまで走り、鍵を開けようとした瞬間

鴎・有「少年!/お兄さん!危ない!」

鍵が形を変えて切りかかった。
2人の声のおかげで反応が間に合った敦は
すんでのところで避け、鍵を投げ捨てた。

モ「あら、大事な鍵をこんな風に扱って。
孤児院の先生に叱られるわ。」

敦「鍵でドアを開けたら勝ちじゃあないのか!」

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- ページ10………水の呼吸!壱の型ッ! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 狸弌@rihitoさん» すみません、上には書いていないのですが、名前変換できません。これを機に書く事にします。改めてすみませんでした。 (2018年10月7日 8時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
狸弌@rihito(プロフ) - すみません。名前変換がされないのですが… (2018年10月7日 7時) (レス) id: c5a83ba062 (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» こちらこそ、喜んでもらえて嬉しいです!ありがとうございます!! (2018年7月28日 16時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - 私も血界戦線好きです。見た時嬉しすぎて独り部屋で発狂しました。本当にありがとうございます。 (2018年7月28日 15時) (レス) id: fbc86b6b3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モルカ | 作成日時:2018年3月24日 21時

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