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たえまなく過去へ押し戻されながら ページ16

メールで指定された駅まで電車に乗り、
降りて駅から出ると、縦列駐車してある車の中に
見慣れた黒塗りの高級車が一台。

そして後部座席から降りてきた白衣の男性と
赤いワンピースの少女。
有栖はその2人に小走りで駆け寄った。

有「お父さん、エリスちゃん!なんでまた外に」

鴎「いやぁ、エリスちゃんが
外に出たいって聞かなくてねぇ。
それに、『組合』の刺客を誘い出す為さ」

有「私は護衛ってことか」

「そういうことだよ」と鴎外は微笑した。
有栖は車の中で用意されていた服に着替えてから
3人は街の中へ繰り出した。
________________________

鴎「そういえば有栖ちゃん、今朝のニュースは見たかい?」

有「嗚呼、ここら辺なんだっけ
ウチの企業が入ってた七階建ての建物が消えたの」

朝から1つの建物が「一夜にして消えた」と
朝のニュース、朝刊、ラジオ等全てで報道されていた。

鴎「そう、だから今日は
そこの様子を見にいくついでに来たのだよ」

など、ポートマフィアの事務的な事を
鴎外と有栖で話す。
蚊帳の外にされて頬をふくらませながら
何処か人混みに紛れていくエリスを二人は見逃していた。

しばらくして横断歩道に差し掛かると、二人はようやく
エリスがいなくなったことに気付く。

鴎「あれ、エリスちゃん?エリスちゃん!?」

有「いったい何処に…!」

名前を呼び、辺りを見渡しながら捜索をする。
手分けして探そうにも横断歩道はもちろん、歩道も
すごい人混みで、連絡し合うにしても
人の流れで後での合流は困難だろう。

どうしたものかと頭を捻っていると突然何処かから
「遊びましょ☆」と声が聞こえてきて、
突如として背景が街中の風景からピンク色の
子ども部屋のような空間になった。

周りには鴎外、有栖以外にも一般人や
たまたま近くにいたのであろう探偵社社員も居た。

??「ようこそ、アンの部屋へ」

部屋の主であろう赤毛の女性がこちらに向かって
話し始める。なんだか「恥ずかしい」だのなんだのと本題に
入ろうとしない事へ焦ったくなったのであろう探偵社の
橙色の髪の青年、谷崎潤一郎が

谷「ナオミは何処だ」

と、ものすごいけんまくで問いかけると
女性は奥の扉を指さす。目をこらしてよく見ると
人が大きな人形の手に掴まれているのが見えた。

鴎「もしかしたら、あの中にエリスちゃんが…!」

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- ページ10………水の呼吸!壱の型ッ! (2020年2月26日 20時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 狸弌@rihitoさん» すみません、上には書いていないのですが、名前変換できません。これを機に書く事にします。改めてすみませんでした。 (2018年10月7日 8時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
狸弌@rihito(プロフ) - すみません。名前変換がされないのですが… (2018年10月7日 7時) (レス) id: c5a83ba062 (このIDを非表示/違反報告)
モルカ(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» こちらこそ、喜んでもらえて嬉しいです!ありがとうございます!! (2018年7月28日 16時) (レス) id: 35de75094a (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - 私も血界戦線好きです。見た時嬉しすぎて独り部屋で発狂しました。本当にありがとうございます。 (2018年7月28日 15時) (レス) id: fbc86b6b3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モルカ | 作成日時:2018年3月24日 21時

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