無口で目立たない彼女は『脳内革命ガール』

見下し、三十七つ目 ページ40

まふまふside



luzくんと教室に向かっている。



そこからは結構、「Aちゃん大丈夫かな？」みたいな会話をしてた。



その時luzくんはなんか、おかしかった。いつものluzくんじゃないみたいな．．．なんか、悩んでるのかな？




そして、教室に入ろうとすると．．．







「あ、ねぇーねぇー、あいつの事さ、『いじめてみない？』」






そんな声が聞こえた。






はぁ？いじめる？？誰を？
ここにいないとしたら、僕、luzくん、Aちゃん。




luzくんは人気者だからないと思う。





じゃあ、僕かAちゃんのどちらか。





ゆ「ねぇ！そんな軽い気持ちでやっちゃいけないよ！？
下手したら、その人死んじゃうかもしれないんだよ！？

何があったのかは分かんないけど、『ウザイ』とか、そういうのでそんなこと．．．




絶対ダメだよ！！」




結衣音さん？
すっごいいい人だ。でも、この人大丈夫かな？




この人がいじめられたりしないかな？それより、普通ならこんなことは言わない。なら、いじめられた事あるんじゃないかな？







luz「まふ。」




luzくんがちっちゃい声で話しかけてきた。結局その一言だけだったけど。





でもその目はどこかまっすぐで、多分考えてる事は同じだったんだろう。





じゃあ、やることは一つだよね。






luz・ま「いじめるって誰をかな？」





そう言って、教室に入るとみんながこっちを驚いた顔で見てくる。






luz「いじめるってAちゃんを？
なんで？？あの子なんも悪いことしとらんやん。それに、なんでこんな話になっとるん？」





luzくんが珍しく怒りをあらわにする。




「そ、それは．．．」





いじめてみない？ って言った人が口を開く。が、luz君の威圧に怖気づいたのか言葉が続かない。




luz「まぁ、いいか。でも、いじめんといてね？
俺らの大事な『友達』やから。」



「まふ。次の授業行こ？みんなもいいの？次、移動じゃなかったっけ？？｣



さっきの怒った雰囲気とは違った感じだ。



ま「あ、うん！ちょっと待ってね！！」



あぁー、やっぱりluzくんカッコイイなぁ。
自分の思ったことすぐ言えるし、今だってそうだ。
こうやって場の空気を一瞬にして変えてしまう。




僕もluzくんやそらるさんみたいになれたら良かったなぁ。





ゆ「あ、あのちょっと聞きたいんですけど、」





えっと、結衣音さんが話しかけてくる。





ゆ「篠月さんってどんな人？」


．．．は？

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