楽しみ、二十五つ目 ページ26
玲 side
盗聴器から聞こえてきたことは多分、あっている。
でも、それでも！家族が壊れたのは変わらない！
お姉ちゃんが出ていってから全部が変わっちゃったんだ。
確かに、何年か前に一人の男の人が来た。
お父さん達は、怯えてた。
そして、家は荒らされ今まで明るかった日々が暗い色に変わっていった。
なぜなら、お父さんは毎日お酒を飲み、お母さんは男遊びが激しくなった。
今まで褒めてくれたことにも全然興味も示さない。
．．．寂しかったんだ。
そんな中、クラスで中心でいっつもヘラヘラ笑ってたAが憎かった、ウザかった。
そんな時に知ってしまった。家族を壊した張本人の娘なんだ、って．．．
私はこんなにも醜くなっているのに、あいつは太陽のように光り輝いている．．．．
こんなにも惨めなことがあるか！？
あいつと私、何がそんなに違うの！！？
こんなことをしてはいけない、分かっていながらあの日、怒りが爆発してしまった。
たった一言で。
「最近元気ないね？どうしたの？私でよかったら、話聞くよ？私に出来ることなら手伝うから(*＾▽＾*)」
はぁ！？？？
こっちはあんたの父親のせいで！！
言えるわけがなかった．．．でも、我慢できずにゆいを利用して、事故を作った。
死んでしまえばよかった。そうすれば、少なからずあんたの父親は不幸になる。
でも、あの男は何も思わなかった。事故の時、病室まで付き添ったがあの男は”なんだ、こんな事故も防げないほどお前は弱いのか”なんて言ったのだ。
私は勝てないと思った。
この人をあんなにも絶望させることなんて、出来るわけがない。
玲「そんな事があったのに、今更仲直りなんて出来るわけないじゃん」
だって、私もあの男と同じ．．．Aを利用したんだ。
ただただ醜い嫉妬心から始まったんだ。
そんなことを知ったら、あなたは今よりも離れてくんでしょ？
なら、このままでいいよ。
貴『玲、きっとこれ聞いてますよ。』
浦島坂田船『はぁ！！！？？』
貴『その、ネクタイピン多分、盗聴器ですよ』
．．．バレてるの？
あなたには何もかもお見通しなの？
じゃあ、私が思ってることもわかるの？
じゃあ、せめて今だけは言わせて下さい。
玲「ごめんなさい」
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色見草(プロフ) - 奏多さん» そう言ってもらえて嬉しいです。他にも多数の方からの意見がありますので完結するまで消すようなことはありません。わざわざコメントをしていただきありがとうございます。これからもこの作品を是非よろしくお願いします！ (2018年2月21日 22時) (
レス) id: dabbc44ac8 (このIDを非表示/違反報告)
奏多 - この小説すごい好きなので消さないでほしいです。 (2018年2月21日 22時) (レス) id: 70cd676ccd (このIDを非表示/違反報告)
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