The source of magic.2 (ページ1)

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『これ、ラブラドライトなのですね？』

「知っているのか？」

『あ、えっと……昔、本で読んだ事があるのです。

光の加減で色が変わる綺麗な石。

で、でも……どうしてこれを僕に？』

そう聞けば、セブルスは私の目を見ず一言バツが悪そうに話す。

「不機嫌だっただろう……」

そうか、彼が居なくなったのは、私にこれを買う為。

でもこんな高そうなアクセサリーを態々来てから選んで買うなんて、果たして偶然なのかと考えて、ふと私は考える。

もしかして、元々これを買う予定だったとか？

今回の世界と前の世界で知った情報を元に考えると、私の買い物は元から予定されて居たイベントだった。

そして私と一緒に来てくれるのは、セブルスかミネルバだったけれど、もしかしたら買い物に一緒に行く人は初めからセブルスと決まって居たのなら？

アルバスもこのイベントを知っている訳だし、彼からしても私の側にはセブルスを付けたい筈。

『僕の為に、プレゼントをしてくれたのですね？

それも、僕と出かける前から、考えて居てくれたのですね？』

そう聞けば、セブルスは目を見開き、そして私に背を向けた。

「お前は本当に気味が悪いですな、Ms.フルデ……頭の回る餓鬼程、面倒な者は居ない。」

そう言って歩き出した彼に、私は付いて行く。

『でもそんな僕を守ってくれるセブルスが、僕は大好きなのですよ！』

彼はただ何も言わなかったが、その背中はどこか温かく力強いものだった。