幼女が求婚されて困ってます！2 (ページ6)

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49.夫婦会議？ページ6

帝丹高校と帝丹小の合同社会科見学が終わり、今日あった出来事を全て話せと、私を寝室に閉じこめた夫は、笑顔で威圧してくる。

何だかこいつ、いつにもまして機嫌が悪いぞ……

『どうせ、私の服や下着や私物に付けて置いた盗聴器で、会話は聞こえているだろう？』

學峯「会話の事を聞いているんじゃない。

有った事を話しなさいと、私は言っているんだ。」

『何をそんなに怒ってるんだ？』

學峯「怒ってはいないさ。」

いや、明らか怒ってるだろ！

學峯「学秀と何をしていた？」

『別に、ただ話して一緒に見学していただけだ……』

學峯「ただね……」

何だか疑う様な視線を向けられている。

『学秀は、私の息子だ。

間違っても、お前が心配する様な事にはならぬから、安心しろ。』

きっと夫の事だから、自分の息子を敵視して嫉妬して居るのだろう。

全く、困った奴だ。

學峯「………」

無言で威圧して来るな！

怖いわっ！！

『それよりも、お前の方はどうなんだ？

律から聞いたぞ。

安室が訪ねて来たそうじゃないか。』

私の事は棚に上げて、自分の事はあまり話そうとしない。

私に心配させないつもりなのかもしれぬが、出来るなら話して欲しい。

私だって學峯の事が心配なのだ。

學峯「殺せんせーの事を聞かれたんだよ。

あと、学秀の事をね。

勘の鋭い安室さんの事だから、私と学秀の節点を追求して来るだろうね。

しかも、江戸川君達と話しをすれば、尚更……」

私をジト目で見て来る夫に思わず、抗議する。

『私は悪くないからな！！』

口を滑らせたのは息子だ。

まさか私の事を“母さん”と呼ぶなんて……

気をつける様に言っていたつもりなのだが。

學峯「はいはい……

全く、学秀には困ったね。」

『まあ、口癖と言うのは直ぐに消せるものじゃないからな。

私もそれに反応してしまったわけだし、落ち度はある。』

學峯「秘密なんていつまでも隠し通せるものじゃないし、最悪その時になれば話すしかないが……内容が内容だからね……」

『そうだな。』

江戸川達が私達の正体を納得するのが難しい事は、目に見えて想像出来そうだな。

まさか別の世界から来ましたなんて、言った所ではいそうですかと、納得するのは難しいだろ。