90.最後の敵登場！？ ページ47
死神「いやぁ、皆さんお揃いですねぇ。」
コナン「えっ、殺せんせー？」
死神「ええ、そうですよ。
Aさんや浅野理事長、律さんはこの姿に慣れていますが、他の皆さんはこれで会うのは初めてですね。」
口の端を吊り上げて、触手をうねらせて、タコはにゅるふふふっと、奇妙な笑い声を上げる。
死神「まさかここに江戸川君達が来るとは、予想して居ませんでした。
ですが、人数が増えた所で今の先生にとって脅威ではない。」
そう言うと、目にもとまらぬ速さでタコは動き、隠し持って居た縄で江戸川達をグルグル巻きにしてしまった。
安室「ばかな、一瞬で！！？」
明美「うそ、全然見えなかった……」
沖矢「これが、マッハ20の速さと言うわけですか……」
コナン「僕達を縛って次は何するつもりなの？」
死神「私の狙いは最初からAさんと浅野理事長です。
二人を倒してしまえば、後はどうでもいい。
では大人しく私にやられて下さい。」
私は触手を使って瞬速でサーベルを振るう。
動きは止めない、体力の続く限り連続で打ち込む。
もちろんそれは學峯の為だ。
絶対にタコが學峯に近付く隙を与えはしない。
そうすれば夫を守れるし、その隙に學峯が攻撃してくれる。
対触手用BB弾の乱射攻撃がタコを襲ったた。
続けて手榴弾も投げられる。
ドカァァァァンッ！
爆風が立ち込める。
安室「やったのか？」
學峯「いや、まだだよ。」
『あいつは自分への攻撃には恐ろしく敏感だからな。
こんなのは全然歯が立たん。』
私は首の後ろに意識を集中させる。
腕に巻き付けさせてサーベルを作って居た触手をしまう。
學峯「今の殺せんせーのスピードなら、君でも加速すれば追いつけるかもしれない。」
『ああ、分かった……』
學峯「私が前に出る。
攻撃のチャンスは何とかして作るから、大きいのを頼んだよ。」
『無茶はするなよ。」
夫は微笑むと、着ていたジャケットを放り、シャツの袖をまくったのだった。
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作者名：壱 | 作成日時：2020年7月13日 12時
