幼女が求婚されて困ってます！2 (ページ41)

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84.壊れた息子＊ページ41

学秀「母さん……可愛い、可愛いよ……」

間近に迫った学秀から顔を背けるも、前に向かされて唇が重なった。

『んんっ……いや……』

叫ぼうとした口の中に、学秀の舌が入り込んで、声が出ずに終わる。

このままじゃ、駄目だそれに……息子は居なくなると言わなかったか？

どう言う事だ？

それに、“こんな可愛い母さんは、今だけなんだ”

この言葉が何故か引っかかって……もう少しで何か分かりそうなのに、口を塞がれて息苦しくて、考えられない。

『ん……が、く……しゅ……』

学秀「はぁ……母さん……僕の母さん……ああ、可愛いよ……♡」

学秀の瞳が♡になっていた。

な、何でこんな時に特異体質が発動するんだ！！？

『やめ、ん……あっ……』

キャミソールの中に学秀の手が入り込み、胸元に触れる。

学秀「ハァ、ハァ、ハァ……母さん、僕の母さん….…可愛い……♡」

完全に可笑しくなった息子に貞操の危機を感じる。

やばい、マジでヤられる！！

私だってまだ、この世界では夫と最後までしてないんだ……

『いや、やめてっ！！』

抵抗しても子どもの力では敵わず、両手の自由を奪われる。

それを息子は片手でやっているのだから、恐ろしい。

学秀「ハァ、ハァ……母さん、良いよね……？」

『えっ？』

頬を冷たい汗が流れた。

学秀は私の首筋に噛み付く。

『いっ……』

学秀「母さんは、僕の物だよ……♡」

さすがにもう駄目だと思い、私は首の後ろに意識を集中させる。

『いい、加減にしろっ！！』

触手で思いっきり学秀を吹っ飛ばしたのだった。

ドンっと壁に打ち当たった学秀は倒れた。

私は乱れた服を治して、ベッドから起き上がると、倒れた息子に駆け寄る。

『気絶しただけか……

悪いな学秀。

私は行かねばならんのだ。』

出入り口のドアに向かうと、私は触手の先を枝分かれさせてその内の一本を破壊する。

破壊した触手から溢れ出たエネルギーで、塊を作ると、それを一気に放出した。

ドガァァァァァンッ！！

ふぅ……

『最初から破壊するべきだったな。』

大きな穴が空き、私はそこから抜け出す。

騒ぎを聞き付けたタコが来るかと思ったが、あの瞬速タコは居ない。

あいつの事だからすぐにでも来ると思ったのだが……

とりあえず今は出口をと考えて、私は左右に分かれた道を見る。

何となく右にしよう。

直感を信じ、私は進む事にした。