幼女が求婚されて困ってます！2 (ページ28)

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71.母親と息子＊ページ28

私の前でしゃがんだ息子の顔は影がかかって見えない。

学秀「僕の前では、それはやめてって言ったよね？

しかも、今はデート中。

可愛い母さんを、僕は見たかったのに……』

『うっ……』

そうだ忘れてた。

顔を上げた息子は、私をじっと真面目そうな顔で見ていた。

そして私の肩を押さえて逃げなくさせると、顔を近付けて来る。

このままじゃまずい！

『まって、話し方直すから！

あの、こういう事……やめて、学秀……』

私は顔を背けるが、息子は片手で私の顎を掴むと、私を正面に向かせた。

学秀「あいつとはしてるのに、僕は駄目なの？」

『だって、學峯は私の夫よ。』

学秀「でも、今は違うよね？

貴方は小学生だし、それにまだ結婚も出来ない。

だったら、僕とだってチャンスはあるでしょ？」

『そういう事じゃなくて、学秀は私の子共なんだから、こういう事はだめなの。』

学秀「それなら僕は、貴方の子共じゃなくったって良い！

僕は貴方が好きなんだ！！」

『えっ……？』

学秀が私を……好き！！？

『あ、の冗談……よね？

家族として好きって事でしょ？』

学秀「今の僕がそう見えますか？」

そう言うと、学秀は一気に顔を近付けて来た。

顎を掴まれている為に顔は動かせず、唇が当たる。

「だ、めっ……んんっ！」

抗議の為に開いた唇の中に、学秀の舌が入り込んだ。

逃げ惑う舌を絡まれて捕まり、深いキスで口を塞がれる。

抵抗も出来ずにそのままキスをされて、苦しくなって来た。

頭がクラクラして、息を吸えなくて苦しい。

學峯とは違う、激しくて荒々しいキスに、翻弄されて意識が遠のいて来たと思った時には、唇を離されて私は息子の体にもたれかかった。