61.ご機嫌取りは大変＊ ページ18
學峯「まさか、私が居ると言うのに……彼らをどうするか考えないといけないな。」
『ちょっと、學峯！』
こいつ、私の尻を撫でて……
その手を退かそうとすれば、阻止されて私の体は持ち上がる。
ジタバタ足を動かすも、体を反転させられ、そのままソファに押し倒された。
『學峯、待って！』
學峯「待つって？」
迫った夫の胸元を押すが、子供の力ではとてもじゃないが、押し返せない。
『こ、こんな所で……学秀だって来てるし、見られたら……』
學峯「見せつければ良いだろう。
あれは私の女に手を出したんだ。
君がいったい誰の物なのか、彼にも教えないといけないからね。」
手を出したって、まるで昨日の事を見ていたみたいに……
まさかこいつ、浴室にも監視カメラを……？
學峯「やっぱり本当に手を出されたのか……」
『なっ！』
夫の揺すりだったと思った時には、もう遅い。
顔を近づけて唇を奪われた私は、抵抗虚しく夫に食われていく。
『ん、あ……が、くほっ……』
深く激しいキスをされて、ヘロヘロの私は力なく四肢を投げ出した。
そんな私を満足気に夫は見下ろし、私の服を脱がして行く。
『や、やめてっ！』
夫はキャミソールと下着だけになった私の体を撫で回した。
キャミソールの中に手を入れて、ぺたんこの胸を触れて来る夫に良い様にいじられて、くすぐったくて声が出てしまう。
『ひゃあっ、いやっ……』
學峯「本音に嫌なのかい？」
『だめっ、学秀……が……』
學峯「黙ってなさい。」
私の唇を塞がれてしまい、夫は私の意見はもう聞いてくれないようだった。
『ん、んっ……』
舌を絡めて深くて苦しいキスとは対象的に、体を撫でる手は優しい。
大きな手に簡単に隠されてしまう胸を揉む様に撫でられて、私身を捩る。
流されてはだめだと分かっているのに、体が追いつかない。
全く子どもの体は面倒だ。
その気になれば、目の前の男を触手の力を使って跳ね飛ばす事なんて容易だが、私はそれが出来ない。
夫を傷つけるのはごめんだし、それに強ち夫が言った事は嘘じゃないんだ。
『はっ、ん……が、くほっ……』
唇をこれでもかと、堪能されて唾液が糸を引く。
學峯「全く、君は本当に、ずるい女だよ……』
両足を開かれて、その間に夫が移動した。
体が熱い。
熱くて溶けてしまいそうだった。
目の前の男に、結局私は勝てなくて
『少しだけ……だから。』
許してしまうんだ。
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作者名：壱 | 作成日時：2020年7月13日 12時
