4.窮地 ページ6
律〈A先生起きて下さい!
大変です!!
来客ですよ!!』
スマホから聞こえたモバイル律の声に、私は飛び起きた。
来客……
スマホを見ればモバイル律が焦った様な表情をしている。
因みに時刻は午後14時。
私は簡単に着替えを済ませて、洗面所で歯磨きとうがいをして来客を迎えた。
だが屋敷を訪れた来客に、私は頭を悩ませる事になるのである。
コナン「Aちゃん、久しぶりだね。」
沖矢「お久しぶりですね、Aさん。』
學峯は仕事に向かってしまい、先程までいたモバイル律は、自宅警備システムだけを残し、タコの捜索にへと戻ってしまった為、不在状態。
全く、そんな時にこいつらが来るとは……
『久しぶりだな。
で、今日は何の用だ?』
コナン「そろそろ教えてくれても良いんじゃないのかなと、思ってね……」
沖矢「殺せんせーと、浅野さん、律さんが何者なのか。
もちろん、Aさん……貴方についてもですが。」
學峯と律が不在でしかも、タコは消息不明の状態。
こんな時に偶然現れたこいつらを呪いたい。
全く、タイミングが良すぎだ馬鹿者!!
『何者かなんて、そのままだろう。
學峯は椚ヶ丘の元理事長だが、今は臨時で講師を頼まれて行く奴だし、タコは……えっと、元教師だったか。
律は人工知能で、私は…ただの小学生だ。』
早く追い返したいが、なっとくしていない二人を見ると、それが難しいことになりそうだと分かる。
沖矢「“死神”についてはどう説明するんですか?」
『………死神?
何だそれは?』
誰が漏らしたんだ、そんなトップシークレットを!!
沖矢「殺せんせーが、そう呼ばれていたんですよ。
しかも、彼は殺し屋だとか。」
『こ、殺し屋……?
あのタコがか。』
そんなことまでこいつらは知っているのか……
いったいどうやって漏れたんだ?
沖矢「ええ、それに殺せんせーは言ってくれました。
その件については、“Aさんを助けてから、話しますよ”とね。』
あのバカタコっ!!!
まさかあいつが口を滑らしたのか!!!
騒ぎたい心境だが、目の前には私の様子を観察するように鋭い視線が向けられている。
全く、話しをややこしくしやがって……
それではもう、何の言い逃れも出来んだろうが……
46人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠(プロフ) - 更新大変だと思いますが身体に気をつけて頑張ってください (2020年4月17日 7時) (レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:壱 | 作成日時:2020年1月22日 19時