幼女が求婚されて困ってます！ (ページ44)

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41.詮索ページ44

午後になり、災害シュミレーション映像を見る事になった。

仮定の未来に起こるであろう震度7の首都直下型地震が起きた場合を想定して作られた再現ムービの様だ。

私達は映画館の様なホール会場に移動し、グループ毎になった。

私の座席は前から三番目の一番左端で、通路側だ。

もちろん私の隣には学秀が座る。

室内が真っ暗になり、映像が始まった。

学秀「母さん……外行かない？」

『今見てるだろ。

後にしてくれ。』

学秀「僕がどうしてここに来たのか、教えてあげると言ったら？」

『………』

どうしてこのタイミングでと思った。

まさか、学秀は……

『分かった。

外に出るぞ。』

トイレに行く振りをして、私達はホール会場から外に出た。

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通路の先にある非常階段にへとやって来た。

『わざわざ二人っきりになったのだ。

学秀、お前がここに来た理由を聞かせてもらおうか？』

学秀「そうだね……」

息子は、私に背を向ける。

学秀「母さん、僕はね……母さんを助けたくて、ここに来た。」

『私を助ける？』

背中を向けていた息子は、私に向き直ると、真剣な表情をする。

学秀「母さんの体には、触手があるよね。」

『ああ、そうだ。

いったい誰から聞いたのだ？』

息子は曖昧に笑って微笑む。

どうやらその答えを話すつもりはないらしい。

学秀「触手は母さんの体に深い繋がりを持っていて、それなしでは生きられない体になってる。

もし万が一、母さんの体から触手が抜けたら、母さんは死ぬんだよ。』

『はっ？

な、そんなこと……』

信じられない事実を告げられた。

だって今まで触手を移植されたが抜かれた者達は全員生きているぞ、スコッチも明美も…….

だが、学秀が嘘を言っている様には見えなくて、本当の事だと言う事が分かる。

学秀「母さん、あの人は今は居ないよね？」

『あの人？』

学秀「母さんと父さんとそれから一緒に居たあの人だよ。」

そう言われて、学秀が誰の事を言っているのか、すぐに分かった。

タコの事だと。