幼女が求婚されて困ってます！ (ページ37)

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34.夫婦の会話ページ37

夕食は家族揃ってかと思われたが、息子は居ない。

『律、学秀は帰って来てないのか？』

律「はい。

どうやら、別の場所に居住地があるみたいで……」

学秀が一人暮らし！！？

まあ、私達が居なくなっても生活していただろうから、有り得る話しなのだが、それでも母親である為気になってしまう。

ちゃんとご飯食べてるのかしら？

學峯「放っておけば良いさ。

元々学秀は居なかったわけだし。」

息子なんてそっちの気で、食事を始める學峯。

『冷たい父親だな。』

學峯「君の方こそ、心配し過ぎじゃないかい？

学秀には、私達が居なくなっても生活出来る様に小さい頃から育てて来たつもりだ。

問題ないさ。」

『それは……そうかもしれないけど…….』

夕食が終わっても、何故か玄関の方に通じる廊下に自然と目が行ってしまったり、息子がもし帰って来たら、すぐに駆けつけたいと思い、私はリビングから離れられないでいた。

そんな私を見ていた夫は、私の座るソファの隣に腰掛ける。

學峯「そう言えば、来週の社会科見学には、帝丹高校の生徒も参加するそうだね。」

『行くなと言いたいのか？』

學峯「言っても、君は聞かないだろう？

それに、参加するを選んだしね。」

『そうだな……』

學峯「それに、学秀の目的が何か知る必要があるからね。

君が居れば、油断するだろうから。」

『私を餌にするのかお前は！？』

學峯「ああ、あの子は君に甘えているようだし。」

ムスッとして不機嫌な表情をする夫。

どうやら、息子に嫉妬をしているらしい。

ふっ、かわいい奴め。