幼女が求婚されて困ってます！ (ページ33)

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30.近付く厄介者ページ33

學峯side～

律〈会話の録音と、念の為盗聴機探知機能も準備します。

他に何かありますか？〉

學峯「そうだね……もし、私がデスクを二回叩いたら、着信を入れてくれ。

あまり使いたくはないけど、念には念を入れて、これは最終手段にしておこう。」

律〈分かりました。

それにしても、意外ですね。

降谷さんを警戒されているんですか？」

學峯「彼はその道のプロだからね。」

律〈浅野理事長だって、負けてませんよ。

それに洗脳してしまえば良いのでは？〉

學峯「奥の手は、あまり見せたくないんだ。

それに彼は潜入捜査官である以上、多少の精神耐性力は備わっている筈。

私の洗脳は元々独学で極めたものであって、プロには劣るさ。

それで降谷さんを意のままに操るのは、難しいよ。」

律〈浅野理事長が誰かを高評価するのって初めてですよね？〉

學峯「そんな事はないさ。

現に殺せんせーだって、私よりも遥か高みの存在だと思っているよ。」

律〈学秀君が知ったらびっくりするでしょうね。〉

學峯「どうだかね……私より優れた人間が居るのであれば、私を蹴落とす為にその人物を手中ににおさめるんじゃないかな。」

律〈浅野理事長が言うと、冗談に聞こえません。〉

學峯「本当の事だろうからね。」

そして私はノートパソコンを畳み、来客に備える。

数分後理事長室の扉を叩くノックの音が聞こえたのだった。