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14.彼の決意 ページ16

いつの間にか僕は一面が真っ白な世界にいた。


そして僕の目の前には、自称“神”と名乗る老人が現れた。


そいつは唐突にこう漏らす。




神「君の両親を救いたくはないか?」



学秀「両親……?」



神「彼らを救う為には君の力が必要なんだ。」




未だ目覚めず、眠り続けている二人。



こいつに力を貸せば、二人は目を覚ますのか。




いや、少なくとも母さんさえ目を覚ませば……



神「いや、お母さんだけじゃなくて、お父さんも助けてあげてよっ!!」




学秀「お前、僕の思考を読めるのか?」



神「まあ、自称神ですから。

それより、君の力を貸してくれないか。

君だって、二人に会いたいはずだよね。」



母さんと父さんに……


まあ仕方ない。


母さんの為に父さんも助けると言う名目で、僕は自称神の申し出に了承した。







そして気付いた時には、未知らぬ世界に居たのだった。






そこからは自称神に、母さんと父さんの事を聞いた。




この世界で、二人はある使命を全うする為に生きている事を。





それはあの椚ヶ丘学園に居た怪物に関係する物質の回収だった。




もちろん彼らには協力者が居る事も聞いた。




そしてつい最近、その物質……名を触手と言う物を回収したそうだが、まだ全てではないらしく、嫌な予感がすると言う事で、自称神は僕の助けが必要であると判断したらしい。




母さんと父さんの居場所を聞き、いざ母さんに会おうと思った僕に、自称神はある制約を掛けた。



二人を救う為には、二人に自分達が生きている事を伝えてはいけないと言うものだった。



触手は精神に大きく反応する物質であり、本の些細な気の迷いでも触手はそこに漬け込むらしい。



だからこそ、二人には自分達が死んでいると思わせておくのが良いと言う事だった。




僕はそれを了承し、そして母さんに会いに行く事に決めたのである。



先に父さんに会う事も考えたが、自分が帰って来た時に、母さんを奪われていたら、どんな反応をするのかあの父の悔しがる表情を見てみたいと思ったので、僕は先に母さんに会うことにしたのだった。

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翡翠(プロフ) - 更新大変だと思いますが身体に気をつけて頑張ってください (2020年4月17日 7時) (レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月22日 19時

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