幼女が求婚されて困ってます！ (ページ14)

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12.婚活ページ14

安室「えっ、だってAさんには浅野さんがいるとお聞きしていたんですが……」

安室の視線に耐えられなくなり、思わず私は顔を背けようとするが、それより早く息子に抱きしめられた。

学秀「あの人は、尽く僕の邪魔をしてくるんですよ。

本当なら、僕がAさんと結婚すると言うのに。」

安室「け、結婚……」

ああ、もう私は何も知らない。

何も聞いてない。

学秀の胸に顔を埋めるように、くっつけた。

学秀「だから、Aは僕の許婚なんです。」

ちゃっかり息子に呼びすてにされている始末。

流石にそれは色々まずいのでは……

だって、過去に色んな事件に巻き込まれた私を守る為にと學峯は私の着るものや私物に盗聴機や、発信機を付けている。

今までの会話や、今の会話ももちろん、學峯には筒抜けなのである。

学秀「では、僕達はこれで。」

息子に抱き抱えられたまま、私はその後連れて行かれたのだった。

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安室side～

許婚だと……？

しかも結婚……

？？『へぇ～あの子結構イケメンだったなぁ～』

今まで物陰に隠れて一部始終を見ていたそいつは、僕の背後に現れる。

ツバ付きの大きな帽子を被り、サングラスとマスクをして顔を隠した男は、体も隠す様な黒のロングコートを着ていた。

安室「あの青年を知ってるか？」

僕は振り返らずに、そいつに問いかける。

？？「いや……俺が教えられたのは死神の事と、あの夫婦と死神が同僚だったと言う事だけだ。」

安室「同僚と言う事はやはり……彼らは全員殺し屋なのか？」

？？「さあな。

ただ少なくとも確実に言えることは、ララちゃんはやっぱりかわいいってことだな。

ゼロ、俺もさ～婚活始めようかな～」

安室「はっ！？

ヒロ、まさかお前……？」

親友に顔を向ければ、サングラスを目からずらしてウインクし、悪戯な笑みを浮かべていた。