浮気調査なんて聞いてません！うちは花屋です【暗殺教室夢小説】 (ページ31)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:33,603 hit

19.救出ページ31

里帰りをして、三日が経った日のこと。

朝、私の携帯に連絡が入った。

連絡相手は優奈さんで、彼女の電話越しに聞こえるすすり泣く声を聞いた時には、私は決意した。

『当主様！

失礼します。』

ばっちゃの部屋に上がり、正座をして深くお辞儀をする。

顔を上げれば、ばっちゃに手招きをされた。

挨拶はそこそこに、私は優奈さんの報告をする。

『優奈さんは、かなり精神的に追い詰められているみたいなの！

ばっちゃ、車の許可を！！』

藤牡丹「分かったわ。」

花谷家当主の権限は絶対。

仕様人が屋敷内を右往左往する。

車の準備やら出かけの準備やら、またお客様が来るからゲストルームの準備など。

「時期当主！

準備ができました！！」

仕様人の一人に声をかけられる。

さて、大切な友人を救出に向かうぞ。

______________________________

____________________

待ち合わせの場所に向かうと、俯く優奈さんを発見した。

彼女は、私が休日に入る前と比べて活気もなく、表情も暗い。

優奈さんは笑顔が素敵な人なのに。

そんな彼女から笑顔を奪う奴は許されない。

そう思うと、怒りが込み上げて来た。

浅野理事長……何で貴方は自分の奥さんにこんな辛そうな表情をさせるんだ。

『優奈さん！』

彼女に駆け寄り抱きしめる。

優奈「Aちゃん……」

私の顔をみて、ポロポロと涙を流す彼女の背中を優しく摩る。

ハンカチを渡して車に戻り、私達は花谷家本家に戻ったのだった。