7.調査の実際2 ページ11
『ふっ、うっ……
う、うわき….…されてっ……』
學峯「浮気？」
『か、彼氏に……ひくっ……
私、もう……生きてけないっ……』
一先ずセリフが終わったので、後は泣く演技に徹します。
私がずっと泣いている中、理事長先生はただ黙っていた。
あれ、これって私が落ち着くまでここにいるのかな。
案外優しい人？
とりあえず、泣く演技はそろそろ終わりにして、私は理事長先生から離れる。
『ひっ、うっ……
ご、ごめんなさい……
私……』
學峯「いや、これを使いなさい。」
目の前に差し出されたのは、白いハンカチ。
『あ、ありがとうございます……』
ご好意ならば受け取ります。
私はハンカチを手にすると、それを使って涙を拭く。
ふっ、また会う口実ができたぜ←
學峯「少し、落ち着けたかな？」
『は、はい……』
顔を上げると、微笑む理事長と目が合った。
な、何このイケメンスマイル……
私は慌てて顔を下に向ける。
『あ、あの……』
學峯「時間あるかい？
少し話しをしようか。
ただちょっとした雑談さ。」
『えっ？』
イケメンスマイルはそのままに、得体の知れない何かを悟る。
何、この人……
やばい、ものすごくやばい。
こういう時は、死んだフリ←
私は手首に付けていた時計型スタンガンのボタンを押したのだった。
＊因みに、家庭内事情により、秘密ルートで手に入れた代物です。
一応万屋の秘密道具です。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：壱 | 作成日時：2019年6月21日 23時
