123.合流 ページ9
沖矢side〜
學峯「そんな訳ないですよ。
下着を着てますから。
それに妻を裸にしてたら、今頃安室さんを警察に通報してます。
一応、彼は妻に別の服を着せて移動したみたいなので。」
安室君と一緒ならまあ、大丈夫なのか……
コナン「えっ、何で分かるの？」
學峯「現在地と彼らの会話は分かるからね。」
その発言に、僕は浅野さんの凄さに改めて驚いたのと同時に疑問が生まれる。
沖矢「現在地が分かるなら、Aさんを助けに行かないんですか？」
學峯「いえ、それはまだ良いです。
相手側の全貌を捉えなければいけませんし。」
死神「そうですね……先程交戦になった女性は、我々の宿願と言ってました。
その我々に、沖矢さん達が追う例の組織と関連があるのか、ないのかも知りたいですしね。」
コナン「それって、どういうこと？」
何だ、いったい浅野さんと殺せんせーは何を考えているんだ。
組織と関連があるんじゃないのか？
さっきの女性も組織の実験体で、命令されて殺せんせーを襲ったのだと俺は考えていた。
死神「触手はね、宿主の願いを叶えるんです。
触手は聞いて来るんですよ、その者に対して、どうなりたいかと。
それは、最終的に触手とリンクし、宿主の…いえ触手の原動力となる。」
學峯「要は宿主の意思を触手は尊重すると言うわけです。
そこに、例の組織の思惑が反映されるとは考えにくい。
触手の実験体として選ばれた人間にだって、感情はある。
その感情を無にしては、触手は働かないんですよ。」
ということはつまり、触手…ポテレ・オニリコは、移植された人間の思いに反応すると言うことか。
もし、その移植された実験体が何らかの手段によって感情を消されたり、コントロールされていては、触手は反応しないと言うことになる。
死神「強い思念が必要なんです。
そうやって触手は宿主の精神に大きく影響していきます。
その思いが強く、感情をセーブ出来なくなると、驚異的な力を得る代わりに、宿主は死にますがね。」
なんと、恐ろしい物体なんだ……
まるで、魂を吸い取るみたいだな。
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作者名：壱 | 作成日時：2019年6月10日 20時
