156.見えざる敵 ページ48
死神side〜
沖矢さんと江戸川君を見送り、私はリビングに戻って来た。
學峯「殺せんせー、話は終わったんですか?」
死神「あ、浅野先生……」
何だか若干機嫌が良さそうに見えるのは、気の所為でしょうか?
まあ、理由は何となく分かりますけど……
死神「ええ、彼らには反物質の話しからしましたよ。
そして予想できる最悪の事態も。」
學峯「この世界でも、三日月を見ることになりそうですかね?」
死神「出来ればそうなって欲しくはないですが……」
そう、あの実験は二度と起こすべきではない。
何とかして触手を回収し、今ある実験施設をなくさなければ、なりません。
學峯「一難去ったとはいえ、Aはまた狙われることになりそうですね。」
死神「ええ、彼らの宿願には必要不可欠な存在のようです。」
學峯「宿願?」
死神「この世界を作り変え、新しい世界を作る。
争いのない平和な世の中にするとか……」
學峯「だから、破壊の力が必要だと?」
死神「おそらく……」
學峯「それなら尚更、Aを渡すわけにはいきませんね。
ただ……私の予想としては、向こう側にも触手の知識に長けている者が居るような気がします。
組織だって動いているようなら、そういう者は必要でしょうから。」
死神「そうですね。
統治できる者はきっと、知識の共有をするでしょうから、浅野先生のおっしゃる通り、触手の知識に長けている者がいるでしょう。」
學峯「まさか、私達と同じではないですよね?」
死神「………その可能性は否定できませんね……」
もし存在するならば、誰なのでしょうか……
考えられるとすれば……あの方ですかね……
反物質を研究し触手を生み出した天才科学者……
柳沢
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???side〜
またしても、あいつらが俺の邪魔をする。
特に、あいつだけは許せない。
何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
邪魔した……
あいつだけは、地獄に落とさなきゃ気が済まない……
だからその為には……
あの女だ……
あの女をだしにあいつを……
なぁ、殺せんせー……
お前を絶対に殺してやる。
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作者名:壱 | 作成日時:2019年6月10日 20時