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99.説得 ページ17

『學峯……頼む。』




學峯「はぁ……

君はそうやって簡単に決めるけどね、一緒に居る私のことも考えて欲しいものだよ。」




『だから考えておる。』




學峯「本当に?」




『ああ、本当だ。


何度も言わせるな、恥ずかしい。』





全く、嫉妬か……



學峯は結構独占欲が強い。



だから、過保護にも磨きがかかる。



『私が好きなのは、學峯だと何度も言ってるだろ。』





學峯「臆病者の私はね、何度も確認したくなるんだよ。

君は、私に隠れてコソコソしてる時もあるし。

この間も、沖矢さんと二人っきりで話してただろう?

彼には、私に気をつけろとか言ってたじゃないか。」




その会話まで盗聴してたのか……





學峯「沖矢さんを好きになったのかと、思ったよ。」




『それは無いから安心しろ。

沖矢はな、可愛い息子の様な存在だ。

見ていて楽しいし。』



學峯「なるほど。

それなら、安心出来るよ。

ただ、言葉だけではなく、態度でも示して欲しいね。」



またか……


夫には困ったものだ。


これじゃあまた明日は、学校を休む羽目になる。



『分かった……仕方ない。

ただし、お前に付き合ってやるんだ。

江戸川との約束を守る為にも、奴らのことを仲間として考えてはくれぬか?』




學峯「………そうだな。

安室さん以外は、良しとしよう。」




『はっ?

何故安室は駄目なんだ?』




學峯「彼には、裏の顔も有るからね。」



『裏の顔?』



學峯「潜入先での顔と言うことさ。

律さんの調べでは、ある大きな裏世界に通じる組織にいて幹部の立場らしい。」




『でも、潜入としての立場上だろって……ああ、そういうことか。』




何だかんだ言って、學峯も安室を気に入っているのだろう。




安室の為にも、我々の頻回な関わりは避けろと言うわけか。




言葉足らずで、ぶっきらぼうだな……

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(プロフ) - ryeさん» コメントありがとうございます。作者も気付けていなかったので、助かりました。ありがとうございました。修正します。 (2019年6月5日 7時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
rye(プロフ) - 居候が磯郎になってますよ。 (2019年6月5日 0時) (レス) id: 4c75784e0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月7日 18時

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