2.探偵として探ってみる? ページ6
安室side〜
少女の持つお皿の上にサンドイッチを置いてあげると、ぱあっと花が咲いた様な笑顔を見せた。
この一瞬をカメラに抑えたい……
そんな衝動に駆られるが、精神力で抑え込んだ。
『ふむ、貴様には世話になったな。
助かったぞ。』
そう言うと少女は回れ右をして、歩いて行く。
やっぱり、黙っていればかわいいかも……
コナン「ねえねえ安室さん。」
安室「何だいコナン君?」
しゃがんでコナン君に耳を傾けると、彼は今の少女について聞いて来た。
僕は喫茶店のお客様であることを伝え、また夫がいると伝えると、コナン君は豆鉄砲を食らったように驚いていた。
そうだよな……
僕だって最初は信じられなかったんだ。
今もその疑念は晴れない。
本当に、夫婦なのかと。
そして彼女の向かった先はもちろんのこと、この間一緒にいたスーツのイケメン男性だった。
彼女曰く夫。
どう見ても親子にしか見えない。
男性は僕よりも年上で、同じ位の身長……いや、少し高いな。
あの二人、身長差あり過ぎだろ。
コナン「安室さん、安室さんてばっ……」
服を引っ張られて気がつく。
安室「ああ、ごめんねコナン君。」
コナン「あの子のこと、安室さんは気になるの?」
安室「えっ、あ……見た感じだと親子にしか見えないなって思ってね。」
コナン「そうだね……」
顎に手を当てて考える小さな探偵。
彼もまた何か気になる点があるのだろう。
いったい何に着眼しているのか気になるところだ。
僕以上の切れ者であるコナン君のことだ、僕とはまた違う角度で見ているに違いない。
このままコナン君の力を借りて、あの夫婦について探れるかもしれないな。
今もなお思考を巡らす小さな探偵に、僕は期待の眼差しを向けたのだった。
233人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「安室透」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壱(プロフ) - 桜猫さん» 少しずつでも更新できるように頑張りますね! (2019年4月13日 19時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 更新をちゃんとする人はモテますよ 多分 (2019年4月13日 10時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるなんて嬉しいです! (2019年4月13日 6時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 桜猫は満足感で満たされた (2019年4月12日 22時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 桜猫さん» 限界に挑戦してみました。フラグ立つ寸前?な感じですね。いずれ番外編を作った時には別のお相手でも挑戦してみます。 (2019年4月10日 15時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:壱 | 作成日時:2019年4月6日 19時