12.戦いは既に始まっている ページ22
學峯「A、私も出来ればその服はやめて欲しいんだが……」
『學峯！！』
どうやって夫はここを嗅ぎつけたのか。
夫の突然の登場に、私は疑問に思う。
ん、まさか此奴……
學峯を睨めば、彼はニコニコ笑っているだけ。
學峯「すいません、沖矢さん。
私の妻の相手をして下さってありがとうございます。」
スタスタと歩いて来た學峯は、私の手を取る。
強い力で引っ張られ、反対の手を握っていた沖矢の手が離れた。
その行動から、どうやら夫は怒っているのだと分かる。
全く、怒りたいのはこっちだというのに。
勝手にいなくなるし、ローライズはダメだと言う沖矢と一緒にさせるし、しかも夫は……
學峯「君のために用意したドレスは、どうしたんだい？」
『寝ていたらシワになったのだ。』
學峯「なるほど。
でも、だからと言ってそんな格好は頂けないな。
沖矢さんの選んでくれた服にしなさい。」
はい？
あれ、自分が選んだ物とか言いそうなのに。
沖矢「僕が選んだ服でも、いいんですか…….？」
話題に上がった沖矢も驚いている。
學峯「ええ、構いませんよ。
妻の服を選んで下さったんですから…….」
夫はいったい何を考えているのだろうか。
私の前にしゃがむと、ニコニコと嫌なくらいな笑顔を向けて来る。
學峯「良かったね、沖矢さんに可愛い洋服を選んでもらって。」
棘を感じる言い方に、私は気付く。
此奴……なるほどな。
『お前の方こそ、その間はどこで何をしていたんだか……
さぞかし可愛い女子とでも連んでいたのだろう？』
こちらも負けじと嫌味を込めて言ってやることにした。
ふん、私は絶対に負けぬぞ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 233人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「安室透」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壱(プロフ) - 桜猫さん» 少しずつでも更新できるように頑張りますね！ (2019年4月13日 19時) (
レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 更新をちゃんとする人はモテますよ 多分 (2019年4月13日 10時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます。そう言って頂けるなんて嬉しいです！ (2019年4月13日 6時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 桜猫は満足感で満たされた (2019年4月12日 22時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 桜猫さん» 限界に挑戦してみました。フラグ立つ寸前？な感じですね。いずれ番外編を作った時には別のお相手でも挑戦してみます。 (2019年4月10日 15時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：壱 | 作成日時：2019年4月6日 19時
