shout ページ47
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ブレードチルドレン
悪魔であるミズシロ・ヤイバの子供達。
その一人の私は、悪魔の愛した女性のクローンとして、また悪魔自身の遺伝情報も加えられ、特別なブレードチルドレンとして生まれて来た。
そう呼ばれて、周りから特別視されて。
その存在は、最悪かつ災厄を齎すと言われて来た。
待ち受けるのは殺戮と破壊。
その手は人を殺す為の手。
真っ赤に染まっていく手を見るたびに、横わる人を見るたびに、何度この世界に絶望したか。
いつまでも続く生き地獄。
殺し続ける殺戮兵器。
殺したくなくても、体が勝手に動いてしまう体質があり、自ら命を絶とうとしても、恐ろしく最悪な程までに訪れてしまう強運と偶然により、この世界から逃げることさえ許されない。
閉じ込められた世界に縛り付けられた運命を与えられたお人形。
そんな私は、これから先も哀れな小鳥として生きて行く道を強いられ、この逃げ場のない籠の中で生きなければならない。
だから、私を解放してくれる希望の光を待ち望んでいた。
私を自由にしてくれる存在を。
それなのに……
どうして
どうしてこんな思いを抱くの?
貴方は…呪われた子なんかじゃない
ただの普通の女の子
私は、早く楽になりたいのに……
本当は、寂しがりやで甘えた
自分を見てくれる人が必要な可愛い女の子
何で……
私はただ
見て欲しかった。
私という存在を。
私を……
こんなこと、何で今さらっ!
私は……
私は……
誰か、助けて……
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作者名:壱 | 作成日時:2019年1月23日 21時