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私の意思 ページ45

ジンが何を企んでいるのかが、気になるがそれなら、迎え撃つまで。




「私はね、死にたいの。

呪われた子どもに未来はない。

あるのは、殺戮と破壊だけ。」




「それが、ブレードチルドレンか。」


やっぱり、ジンもブレードチルドレンの秘密を知りたいのか。




ジンの手が私に伸びるが、私は安全装置を外す。




一瞬目を見開き、驚くジンを見ると私が本気なのだと気付いたことだろう。



確かに私は本気だ。



もし可能なら、今すぐ解放されたい。





「ちょっとあんた達何してるのよ!」




遅れてやって来たベルモットは、私達を見て驚いていた。




「ねぇ、ビジューやめて頂戴。

冗談でしょう?」



不安気なベルモットに対して、私は真剣に答える。




「本気だよ、ベルモット。

私はね、いつだって本気。

でもね、運命が私の邪魔をするの。

私をそう易々と、退場させてはくれない。」




私は引き金を引いた。




カチッ!




乾いた音が静寂な室内に響く。




やっぱり、死ねない。




「はい、返すわ。

その銃、メンテナンスでもしたらどう?」



ジンにベレッタを返す。


彼はそれをじっと見ていた。




「不発……んなわけねぇな。

何のカラクリだ?」



ジンはベレッタを持ち私の胸にそれを押し当てる。





「「ジンッ!!」」



ベルモットとバーボンの焦る声が聞こえる。




対してジンは、自分に向けられた銃口を前ににして、舌打ちをした。




「ビジューから離れなさい、ジン……」




こんなに怒っているベルモットを見るのは、初めてかもしれない。




指を引き金に掛けいつでも打てる状況であり、ジンを睨むベルモットに私は驚いていた。




「二人とも落ち付いて下さいよ……」




そんなジンとベルモットをなだめようとバーボンが間に割って入るが、緊迫した空気は変わらない。




「俺を殺せば、あの方は黙ってないぞ。」



「あら、それは私も同じよ。

でも、私の場合は…お気に入りを傷つけられてもだけど。」




ここ、バーなのに。

個室だから、いいかもしれないけど。



どんちゃん騒ぎはやめて欲しいな。

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作者名: | 作成日時:2019年1月23日 21時

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