戯れ ページ34
「 あら、よく似合ってるじゃない。」
何、この公開処刑は……
胸元が開いた純白のドレスを着せられ、それをじろじろと見られる始末。
これを用意した張本人であるベルモットは、満足そうに微笑んでいた。
「ふん、まあまあだな。」
そし鼻で笑い、タバコをふかしている銀髪ヤロー!
見てないで助けてよ!!
という視線を向けたが、いい気味だと言われた。
しかも、ソファに座り全く動く気配なし。
覚えてろこのすっとこどっこい!!
「はい、じゃあ次ね♡」
手首を掴まれて、私はまた衣装部屋に連れて行かれた。
ベルモットによる強制お着替え第三幕が開始される。
既に二回経験していた私にとって、またこれかと肩を落とした。
だって……
「さあ、ビジューお着替えしましょ♡」
そう言って近付いてくるベルモットさ〜ん。
そのいやらしい手の動きは何ですか?
「ん…ちょっとベルモットっ…」
「ほんと以外。
貴方良いもの持ってるわよねぇ♡」
後ろから手を回されて布越しに胸を揉まれる。
「あっ、ベルモット……」
「なぁに?」
「ひゃあっ……」
耳に息を吹きかけられ、私は力が抜けそうになる。
寸前で後ろからベルモットに抱きしめられた為、倒れることはなかった。
「じゃあバンザイして。
脱がすわよ。」
服を脱がされ、下着姿の私を他所に、ベルモットは鼻歌を歌いながら、新たなドレスを探し出す。
服を脱がされ、下着姿の私を他所に、ベルモットは鼻歌を歌いながら、新たなドレスを探し出す。
「はい、次はこれね。」
渡されたのは、これまた胸元が開いた黒レースのドレス。
またですか。
「あと、ブラとショーツもドレスに合わせて……」
ドレスと同じく黒のセットの下着を渡された。
これ、紐….…しかも、薄……
「うふふ、可愛いでしょう。
じゃあ、ブラとショーツも脱いで。」
拒否権なしの閉鎖的空間の中で、私は従うしかない。
きっと、嫌だと言えば、もっと酷い目に合う。
私はそれが嫌なので、仕方なく全部脱いだ。
こんなことなら、もっと早めに連絡を入れておけばよかったかも……
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作者名:壱 | 作成日時:2019年1月23日 21時