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memories ページ11

私と同じ様に大切な家族を失ったブレードチルドレンがいた。










大好きだった。


私の大切なお姉ちゃん。




血の繋がりがあるんじゃないかって言うくらい、そっくりな見た目だったのよ。



私達は本物の双子の姉妹の様に仲が良かったと思う。












大人しくてしっかりした妹と、体が弱くて病弱だけど心の大きな持ち主の姉だと、後に神は語っていた。











でもね、悲劇が起きたの。



ブレードチルドレン



そんな理由だけで、私達は永遠の別れとなった。



大好きな姉を失った私は、私から姉を奪った存在を憎んだわ。












「それが、貴方のことなのシャーロット?」



「そうよ。

何故なのかは分からないけど、貴方を前にすると話してしまうのね。」




「……辛かったね。」




「貴方と比べたら、私なんて……」





「シャーロット、辛さはその人にとっての尺度でしか計れないよ。

人それぞれの考え方が違うようにね。

だから、辛さの大きさなんてその人にしか分からない。

と分かってはいても、私も貴方と同じで他と比べちゃうんだけどね。」




「そうね。

貴方だけよ。

そう言ってくれるのは。」






そう微笑むシャーロットの姿は今でも忘れない。




悲しそうに笑うその横顔は、なんとも儚くそれでいて綺麗だった。






「“雪音(ゆきね)ちゃんはえらいんだぞ!

妹は姉の言うことを聞くものだ!”


そう言って、体は弱いのにいっつも私とずっと話したり遊んだり……


私がブレードチルドレンだと知らされても



“私の妹はシャーロットだ!

何者にも変えられない私の妹だ!

誇りに思え!”


そう言って誇らしげに高らかに笑うのよ。」






「本当にお姉さんのことが大好きだったんだね。」





「ええ、大好きだった。

雪音ちゃんは、私と言う存在を見てくれたから。

私を否定せず、私の居場所になってくれた。

私なんかよりずっとずっと、強い人だった。」





「私も負けちゃいそうだね。

お姉さんにはきっと敵わないなぁ。


人は体の強さが全てじゃない。

心が強くある人を、真に強い人なんだって分かった気がする。」





「そうね。」








これが私とシャーロットの思い出。





この後、彼女は深い眠りにつくことになる。

捜索【安室side】→←神の降臨【シャーロットside】



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作者名: | 作成日時:2019年1月23日 21時

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